「M-1グランプリ」を2年連続で制し、お笑い界の頂点に立ったお笑いコンビ・令和ロマン。そのボケと構成を一手に担い、漫才を理詰めで語る独特のキャラクターで一躍時の人となったのが髙比良くるまさんです。ところが連覇の余韻も冷めやらぬ2025年、オンラインカジノをめぐる報道で活動を自粛し、最終的に吉本興業との契約終了という大きな転機を迎えました。「あの優勝の人、今どうしているんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、令和ロマンとしての全盛期から、オンラインカジノ問題の経緯と処分、そして2026年現在の活動までを、報道で確認できる事実をもとに公平にまとめていきます。

01髙比良くるまのプロフィール

本名
髙比良 直樹(たかひら なおき)
芸名
髙比良くるま
生年月日
1994年9月3日(31歳)
出身地
東京都
学歴
本郷中学・高等学校 → 慶應義塾大学文学部(中退)
主な活動
お笑い芸人(令和ロマン・ボケ/ネタ担当)・作家
コンビ
令和ロマン(相方:松井ケムリさん)
代表的な実績
M-1グランプリ 2023・2024 連覇、著書「漫才過剰考察」

2026年で31歳。お笑いの世界では「考えすぎるくらい考える人」として知られ、その分析力がそのまま芸風になっているのが髙比良くるまさんの面白いところですね。

02全盛期の活躍――令和ロマンとM-1連覇

慶應のサークルで生まれたコンビ

髙比良くるまさんは、慶應義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」で松井ケムリさんと出会い、コンビ「令和ロマン」を結成しました。くるまさんがネタ作りとボケ、ケムリさんがツッコミという役割分担で、二人は吉本興業の養成所NSC東京校23期に入ります。報道によると、在学中の「NSC大ライブTOKYO 2018」で優勝し、23期の首席となったとされ、デビュー当初から実力派として注目を集めていました。

令和ロマンの漫才は、勢いだけで押すタイプではなく、構成がしっかり練り込まれているのが特徴です。設定の作り込みやテンポの良さに加え、くるまさんの言語化能力の高さが、ネタの完成度を一段引き上げていました。

M-1グランプリ2023――トップバッターからの優勝

令和ロマンの名前を一気に全国区にしたのが、2023年の「M-1グランプリ」です。報道によると、令和ロマンは決勝戦のファーストラウンドでトップバッターを務め、高得点を獲得。最終決戦でも1番手となりながら、見事に19代目王者の座を勝ち取りました。決勝のトップバッターが優勝するのは、2001年の第1回大会王者・中川家以来22年ぶりという快挙だったとされ、この劇的な勝ち方は大きな話題となりました。

「一番手は不利」というのがM-1の通説でしたが、それをひっくり返してみせたわけです。漫才の出来はもちろん、その「物語性」も含めて、強く記憶に残る優勝でした。

M-1グランプリ2024――史上初の連覇

そして翌2024年、令和ロマンはさらに歴史を塗り替えます。報道によると、令和ロマンは「M-1グランプリ2024」でも優勝し、大会史上初となる2連覇を達成しました。しかも、この年も2年連続でファーストラウンドのトップバッターという、これ以上ないほど不利とされる位置からの優勝でした。

王者が翌年も出場すること自体が珍しいなか、あえて連覇に挑み、しかもやり遂げる。この時期の令和ロマン、そして髙比良くるまさんの勢いは、お笑い界でも飛び抜けたものでした。連覇を成し遂げた直後の髙比良くるまさんは、まさにお笑い界の主役の一人だったと言っていいでしょう。

著書「漫才過剰考察」がベストセラーに

連覇の話題に加えて、髙比良くるまさんの個性を世に知らしめたのが、2024年11月に刊行された初の著書「漫才過剰考察」(辰巳出版)です。過去のM-1を緻密に分析し、漫才という芸を理屈の面から徹底的に語り尽くした一冊で、報道によるとベストセラーとなり、版を重ねたとされます。

「考察」という言葉がここまで似合う芸人さんも珍しいですよね。お笑いを感覚ではなく構造で語るスタイルは、ファンだけでなく、お笑いを真剣に見る層からも支持を集めました。

03転機――オンラインカジノ問題と契約終了

絶頂期からの転機は、2025年に訪れました。ここからはセンシティブな話題になりますので、報道で確認できる事実を中心に、慎重に整理していきます。

事の発端は2025年2月。芸能界で複数のタレントがオンラインカジノの利用をめぐって問題視される動きが広がるなか、髙比良くるまさんについても警視庁の任意の事情聴取を受けていたと報じられました。これを受けて髙比良くるまさんは、2025年2月15日に自身のYouTubeチャンネルで、過去にオンラインカジノで賭博をしたことがあると認めて謝罪しています。

本人の説明によると、利用していたのは2019年末ごろから2020年末ごろまでの約1年間で、大学時代の知人から「海外の口座を使えば違法ではない」という趣旨の説明を受けて始めたとされます。なお、日本においてオンラインカジノでの賭博は、海外の事業者が運営するものであっても、国内から参加すれば賭博罪に問われ得るというのが、複数の弁護士が報道で示している見解です。

その後の経緯については、以下のとおり報じられています。

  • 2025年2月14日ごろ髙比良くるまさんがオンラインカジノ賭博の疑いで警視庁の任意の事情聴取を受けていたと報道される。
  • 2025年2月15日自身のYouTubeチャンネルで、過去にオンラインカジノを利用していたことを認め謝罪。利用時期は2019年末〜2020年末ごろの約1年間と説明したとされる。
  • 2025年2月19日芸能活動の自粛を発表。
  • 2025年4月28日芸能活動の再開を発表すると同時に、吉本興業とのマネジメント契約を双方合意のうえで終了したことが発表される。令和ロマンとしての活動は継続。
  • 2025年5月22日「ラヴィット!」(TBS系)に令和ロマンとして出演し、地上波に復帰したと報じられる。

法的な側面についても触れておきます。報道によると、本人が説明した利用時期(2019年末〜2020年末ごろ)が事実であれば、賭博罪の公訴時効(3年とされる)がすでに成立している可能性が高く、刑事処分(起訴)には至らない可能性が高いと、複数の専門家が指摘していました。実際、その後に刑事事件として起訴されたという報道は確認できていません。あくまで「報道時点での見立て」であり、その範囲を超えた断定は避けるべき部分です。

一方で、芸能活動の面では大きな代償がありました。髙比良くるまさんは、吉本興業の意向を確認しないまま単独で謝罪動画を公開したことなどをめぐって、会社との信頼関係が損なわれたといった趣旨の説明を、自身の動画でしています。一連のオンラインカジノ問題に関連して吉本興業との契約終了に至ったのは、報じられている範囲では髙比良くるまさんが唯一のケースとされ、その動向は大きく注目されました。

なお、相方の松井ケムリさんは引き続き吉本興業に所属しており、コンビとしての令和ロマンの活動は継続しています。

04漫才を語り尽くす男という個性

「面白さ」を構造で説明する

髙比良くるまさんという芸人を語るうえで欠かせないのが、その圧倒的な「言語化能力」です。漫才のどこがなぜ面白いのか、お客さんがどこで笑い、どこで冷めるのか。そうした感覚的な部分を、構造として説明できてしまうのが彼の強みでした。著書「漫才過剰考察」は、まさにその思考をそのまま形にした一冊だと言えるでしょう。

普通なら「センス」や「勘」で片づけられてしまうものを、ロジックで分解していく。この姿勢が、同業の芸人やお笑いファンから一目置かれる理由になっていました。

連覇という重圧と向き合った思考

2年連続でトップバッターから優勝するという離れ業の裏には、緻密な戦略があったとされます。報道によると、髙比良くるまさん自身、連覇よりも「2年連続でトップバッターから最終決戦に進むほうが難しい」という趣旨の発言をしており、勝敗だけでなく「どう勝つか」という物語まで設計しようとする姿勢がうかがえます。

ここまで考え抜くからこそ、結果がついてきた。その一方で、考えすぎてしまう繊細さや危うさも、髙比良くるまさんという人物の一部なのかもしれません。

自粛期間という静かな時間

2025年2月の活動自粛から再開までの期間、そして吉本興業を離れてからのしばらくの間、髙比良くるまさんは表立った露出を控えめにしていたと報じられています。常に走り続けてきた人にとって、立ち止まる時間は決して楽なものではなかったはずです。この空白の時間が、その後の活動にどう影響したのかは、本人の言葉を通じて少しずつ語られていくことになります。

052026年現在の活動

コンビとしての活動は継続、フリーの立場で

2026年現在、髙比良くるまさんはフリーの立場で活動を続けています。吉本興業とのマネジメント契約は2025年4月で終了しましたが、令和ロマンというコンビ自体は解散しておらず、相方の松井ケムリさんとともに漫才を続けています。報道によると、広告に関する業務については専門のエージェント会社が窓口になっているとされ、所属の形は変わっても、活動を継続できる体制が整えられているようです。

事務所の垣根を越えてコンビを続けるというのは簡単なことではありませんが、二人の関係が壊れていないことは、その後のステージがはっきりと示しています。

Kアリーナ横浜での大規模単独ライブ「RE:IWAROMAN」

そして2026年、髙比良くるまさんの「現在」を象徴する大きな出来事がありました。報道によると、令和ロマンは2026年5月16日、Kアリーナ横浜で単独ライブ「RE:IWAROMAN」を開催。約2万人規模の会場で漫才を披露したとされ、一連の騒動を経てもなお、これだけの観客を集められることを証明してみせました。

事務所を辞めてからの1年間は自粛気味に過ごしていたが、単独ライブを終えて「体が軽くてしょうがない」と話した。 出典:リアルサウンドほか 2026年5月報道より要約

大きな会場をいっぱいにして漫才をやり切った――この事実が、髙比良くるまさんにとってひとつの区切りになったことは想像に難くありません。「体が軽い」という言葉に、長く張り詰めていた緊張がほどけた様子がにじんでいる気がします。

SNSや新しい発信への挑戦

2026年の髙比良くるまさんと令和ロマンは、新しい発信にも積極的です。報道によると、2026年はTikTokなどのSNSに本格的に取り組む方針を打ち出し、単独ライブのPRも兼ねてさまざまなコンテンツを制作しているとされます。テレビ中心だったこれまでとは違う場所で、自分たちのお笑いを届けようとしている姿勢がうかがえます。

ラジオやウェブメディアの企画にも登場しており、漫才という本業を軸にしながら、活動の場を少しずつ広げている印象です。フリーという立場だからこそできる動き方を、模索しているのかもしれません。

地上波との距離感

地上波テレビについては、2025年5月に「ラヴィット!」へ出演して復帰したと報じられた一方で、出演が以前のように安定的に続くかどうかは慎重に見られている、という指摘も報道では出ていました。オンラインカジノ問題というセンシティブな経緯がある以上、起用する側にも判断があるのは当然のことでしょう。

それでも、漫才の実力そのものは誰もが認めるところです。ライブやSNSで着実に観客とのつながりを保ちながら、本人がどのように信頼を積み直していくのか。2026年現在は、まさにその途上にあると言えます。

06まとめ

M-1連覇という頂点と、オンラインカジノ問題という転機。短い期間にこれだけの落差を経験した芸人さんも、なかなかいないかもしれません。それでも2026年現在、31歳の髙比良くるまさんは、令和ロマンとしての漫才を軸に、活動を続けています。

髙比良くるま 2026年現在まとめ

  • 令和ロマンとしてM-1グランプリ2023・2024で史上初の連覇を達成
  • 2024年11月に初著書「漫才過剰考察」を刊行し、ベストセラーに
  • 2025年2月、過去のオンラインカジノ利用を認め謝罪、活動を自粛
  • 利用時期は2019年末〜2020年末ごろとされ、専門家は公訴時効成立の可能性を指摘。起訴の報道は確認されていない
  • 2025年4月28日に活動を再開、同時に吉本興業との契約を双方合意で終了。コンビ活動は継続
  • 2026年5月、Kアリーナ横浜で大規模単独ライブ「RE:IWAROMAN」を開催
  • フリーの立場でSNSやライブなど新しい発信に取り組み中

一度大きくつまずいた人が、何を語り、どう行動で示していくのか。漫才を誰よりも深く考えてきた髙比良くるまさんが、自分自身の「これから」をどう構築していくのか。その歩みを、これからも公平な目で見守っていきたいですね。