「クイズ!ヘキサゴンII」の”おバカキャラ”といえば、真っ先にスザンヌさんの顔が浮かぶ、という方も多いのではないでしょうか。天然な発言で島田紳助さんにいじられ、お茶の間を笑わせていたあのスザンヌさん。2010年代の前半まではテレビで見ない日がないほどの人気でしたが、いつの間にか全国放送で見かけることが減ったな……と感じている方もいるはずです。実は今、スザンヌさんは故郷・熊本を拠点に、タレント・経営者・母親、そして大学生という4つの顔を持って、想像以上にパワフルな日々を送っています。2026年現在のスザンヌさんの「今」を、全盛期の活躍から振り返りつつ徹底的にまとめました。

01スザンヌのプロフィール

本名
山本 紗衣(やまもと さえ)
愛称
スザンヌ
生年月日
1986年10月28日(39歳)
出身地
熊本県(現・熊本市北区)
所属事務所
ケイダッシュステージ
主な活動
タレント・経営者(株式会社yama代表取締役)
代表番組
「クイズ!ヘキサゴンII」「PON!」

2026年で39歳。あの天然キャラで愛されていたスザンヌさんが、今や一企業の社長さんだというのですから、時の流れを感じますね。

02全盛期の活躍――おバカキャラで国民的人気者へ

「クイズ!ヘキサゴンII」で一気にブレイク

スザンヌさんが全国区の知名度を一気に獲得したのは、2007年5月から出演したフジテレビ系「クイズ!ヘキサゴンII」でした。番組内での天然すぎる珍回答の数々が話題となり、司会の島田紳助さんとの絶妙なやりとりも相まって、いわゆる”おバカキャラ”として大ブレイク。木下優樹菜さん、里田まいさんとともに「おバカ三人娘」として、当時のバラエティ番組を語るうえで欠かせない存在になりました。

天然な発言をしても嫌味がなく、どこか憎めない。むしろ応援したくなる。そんな人柄が、スザンヌさんが多くの人に愛された一番の理由だったように思います。番組の解答席に並ぶだけで場の空気がやわらかくなる、そんな独特の存在感がありました。

当時のバラエティは”おバカキャラ”がひとつの大きなジャンルになっていましたが、そのなかでもスザンヌさんは群を抜いて人気がありました。決して作りものではない素のリアクションが、視聴者に「この子は本物だ」と感じさせたのでしょう。雑誌のグラビアやファッション誌でも引っ張りだこになり、若い女性からの支持も厚かったのを覚えている方も多いはずです。

「Pabo」としてオリコン1位の快挙

ヘキサゴンの人気はバラエティだけにとどまりませんでした。スザンヌさん、里田まいさん、木下優樹菜さんの3人は2008年に「Pabo(パボ)」というユニットを結成。デビューシングル「恋のヘキサゴン」はオリコンチャートで1位を獲得する大ヒットとなりました。“おバカキャラ”がそのまま音楽でも結果を出すという、まさに番組の勢いを象徴する出来事でしたね。

歌や踊りも一生懸命で、応援したくなる愛嬌があった。カラオケで歌ったことがある、という方も当時は多かったはずです。

情報番組やCMでも引っ張りだこに

ブレイク後のスザンヌさんは、バラエティだけでなく情報番組やCMでも引っ張りだこになります。2009年10月からは日本テレビ系の情報番組「PON!」のレギュラーを務め、4年にわたって出演。お昼の顔としても親しまれました。

おバカキャラとして知られながらも、現場での礼儀正しさやスタッフへの気遣いには定評があり、業界内での評判も良かったと言われています。一過性のブームで終わらず、長く第一線で活躍し続けられたのは、こうした地に足のついた姿勢があったからこそでしょう。

03熊本移住という決断

結婚・出産・離婚、そして地元へ

人気絶頂のなかで、スザンヌさんの人生は大きく動いていきます。2011年12月、元プロ野球選手の斉藤和巳さんと結婚。2014年1月には第1子となる男の子を出産しました。しかし2015年3月、離婚を発表します。

そして同年5月、スザンヌさんは活動の拠点を東京から故郷・熊本へと移すという、大きな決断をしました。芸能人にとって東京を離れることは仕事面でのリスクも大きい選択です。それでも地元に帰ることを選んだ背景には、子育てへの思いや、生まれ育った土地への愛着があったようです。

東京にいる未来が想像できなかった。 出典:PHPオンライン(PHP研究所)「スザンヌさんはなぜ熊本に?」

母親として、そして一人の人間として、自分が心から納得できる暮らしを選んだ。当時はまだ20代の決断だったことを考えると、なかなかできることではありませんね。

熊本の情報番組「サタココ」のレギュラーに

熊本に拠点を移したスザンヌさんは、地元メディアでの活動を本格化させます。2020年4月からは、くまもと県民テレビ(KKT)の情報番組「サタココ」のレギュラーに。毎週土曜の朝に放送される熊本のグルメやおでかけ情報を伝える番組で、地元に密着したタレントとしての顔が定着していきました。

ここで、ブレイクから現在までの歩みを年表で整理しておきましょう。

  • 2007年5月フジテレビ系「クイズ!ヘキサゴンII」に出演。"おバカキャラ"として全国区の人気を獲得。
  • 2008年里田まいさん・木下優樹菜さんとユニット「Pabo」を結成。「恋のヘキサゴン」がオリコン1位に。
  • 2009年10月日本テレビ系の情報番組「PON!」のレギュラーに(〜2013年)。お昼の顔としても活躍。
  • 2015年5月活動の拠点を東京から故郷・熊本へ移す。
  • 2020年4月くまもと県民テレビ「サタココ」のレギュラーに。地元密着の活動を本格化。
  • 2023年11月株式会社yamaを設立し、代表取締役社長に就任。長年の夢だったアパレル事業を立ち上げ。
  • 2025年2月再生した旅館「KAWACHI BASE -龍栄荘-」をグランドオープン。
  • 2026年3月39歳で日本経済大学を卒業したことを報告。

全国ネットの華やかな世界から、地域に根ざしたメディアへ。活動のフィールドは変わっても、スザンヌさんの持ち味である明るさと親しみやすさは、熊本の視聴者にしっかりと受け入れられていきました。

04旅館「龍栄荘」再生プロジェクト

一目惚れから始まった老舗旅館の購入

熊本での暮らしのなかで、スザンヌさんは新たな挑戦に踏み出します。それが、熊本市西区河内町にある築70年の老舗旅館「龍栄荘」の再生プロジェクトです。

きっかけは、たまたま訪れたこの旅館に「一目惚れ」したことだったといいます。すでに営業をやめていた建物を購入価格2,400万円ほどで取得。ところが、いざ改修しようとすると漏電やシロアリ、床が抜けるといった問題が次々と発覚し、デザイナーからの改修見積もりは1億2,000万円を超えるものだったと報じられています。

普通なら尻込みしてしまうような金額ですよね。それでもスザンヌさんは前に進むことを選びました。

自己資金1億5,000万円を投じた覚悟

驚くのは、その資金の出どころです。スザンヌさんは融資や出資に頼らず、東京のマンションを売却するなどして、自己資金で改修費をまかなったと語っています。報道によれば、その額はおよそ1億5,000万円。本人は「もう貯金ないです」「自転車操業」とユーモラスに語っていますが、ヘキサゴン時代から地道に積み上げてきた蓄えを、故郷への挑戦に注ぎ込んだことになります。

ここまでの覚悟を支えたのは、地元の人々との交流でした。この旅館で結婚式を挙げた、思い出が詰まっている――そんな地域の声に触れ、「愛された場所を再生することが熊本への恩返しになる」と考えたといいます。

「KAWACHI BASE -龍栄荘-」としてグランドオープン

改修を経て、旅館は「KAWACHI BASE -龍栄荘-」として生まれ変わりました。2025年2月1日にグランドオープンし、宿泊施設としてだけでなく、カフェスペースや熊本のお土産コーナーも備えた、地域に開かれた施設として再スタートを切っています。

単なる宿の経営ではなく、地域の人が集える場所をつくる。そこには、タレントとしての知名度を地元のために使いたいというスザンヌさんの思いが感じられます。

052026年現在の活動

経営者として――株式会社yamaの代表取締役

2026年現在のスザンヌさんを語るうえで欠かせないのが、経営者としての顔です。2023年11月、本名の山本紗衣名義でアパレルなどを手がける「株式会社yama」を設立し、代表取締役社長に就任しました。長年の夢だったというアパレルブランドの立ち上げを実現させ、龍栄荘の運営もこの会社が担っています。

タレント業のかたわら、ブランドの企画から旅館経営まで自ら手がける。かつての”おバカキャラ”のイメージからは想像もつかないほど、実業家としての活動に本気で取り組んでいます。

39歳での大学卒業――学び続ける姿に共感の声

そしてもうひとつ、2026年のスザンヌさんを象徴する大きな出来事がありました。39歳での大学卒業です。2026年3月10日、スザンヌさんは自身のInstagramで、日本経済大学を卒業したことを報告しました。仕事と子育てを続けながら4年間学び続けての卒業で、ネット上には祝福と尊敬の声があふれました。

いくつになっても、学ぶことは楽しい!そして、挑戦することに遅すぎることはないんだと感じた4年間でした 出典:モデルプレス 2026年3月10日

「お仕事をしながら子育てをしながらの大学生活。正直、レポートの締め切りに追われて今日は無理かも…と思う日も何度もありました」とも振り返っており、その言葉には説得力がありますね。経営の知識を実際のビジネスに生かしながら学んでいたというのですから、頭が下がります。

スザンヌさんの近況は、本人の公式Instagram「@suzanneeee1028」(認証済みアカウント)で発信されています。熊本での暮らしや旅館の様子、子育ての日常などが、飾らない言葉でつづられています。

タレント・母親としての日々も大切に

経営者・大学生という顔を持ちながらも、スザンヌさんはタレント業も、母親としての時間も大切にしています。くまもと県民テレビ「サタココ」のレギュラーをはじめ、地元を中心にタレント活動を継続。2026年4月には、息子さんの中学校入学を着物姿でInstagramに報告し、母親としての温かい一面ものぞかせました。

タレント、経営者、母親、そして大学生。一見すると詰め込みすぎにも思えるこの4つの顔を、無理なく自分らしく両立させているところに、今のスザンヌさんの強さがあるように感じます。

かつて全国放送のスタジオで笑いをとっていた頃と比べると、活動の場所も内容も大きく変わりました。けれども、明るさで周囲を巻き込んでいく根っこの部分は何ひとつ変わっていません。むしろ、年齢を重ねて経営や子育てといった経験を積んだぶん、その明るさに芯のようなものが加わったように見えます。テレビで見ていたあの頃のスザンヌさんを知る人ほど、今の充実した姿には驚かされるのではないでしょうか。

06まとめ

「クイズ!ヘキサゴンII」のおバカキャラとして全国を笑わせていたスザンヌさん。その姿を覚えている世代にとって、彼女が今や熊本で旅館を再生し、会社を率い、39歳で大学を卒業する経営者になっているというのは、なんとも頼もしい変化ですね。

スザンヌ 2026年現在まとめ

  • 2015年に故郷・熊本へ移住し、地域に根ざした活動を継続
  • くまもと県民テレビ「サタココ」のレギュラーとしてタレント活動中
  • 2023年に株式会社yamaを設立し、代表取締役社長に就任
  • 築70年の旅館を再生し、2025年2月「KAWACHI BASE -龍栄荘-」をグランドオープン
  • 旅館再生には自己資金で億単位の改修費を投じる覚悟を見せた
  • 2026年3月、39歳で日本経済大学を卒業し、学び続ける姿に共感が集まる
  • タレント・経営者・母親・大学生という4つの顔を両立

全国放送のスターから、故郷で地に足のついた挑戦を続ける経営者へ。スザンヌさんの「今」は、かつてのおバカキャラのイメージを、いい意味で大きく裏切ってくれます。新しいことに挑戦するのに遅すぎることはない――彼女自身の言葉どおりの生き方を、これからも応援したくなりますね。