1990年代半ば、テレビをつければシャ乱Qが流れていた時代を覚えている方は多いのではないでしょうか。「シングルベッド」「ズルい女」「いいわけ」と立て続けにミリオンヒットが生まれ、紅白歌合戦にも3年連続で出場。その中で、ドラムを叩きながらバラエティ番組でも抜群の親しみやすさを見せていたのが、まことさんでした。『笑っていいとも!』や『LOVE LOVEあいしてる』で見せた、ちょっと頼りなくて憎めないキャラクターに、思わず笑ってしまった記憶がある方もいるはずです。ところが最近は、テレビで見かける機会がぐっと減りましたよね。「まことさんって今どうしてるの?」と気になっている方に向けて、この記事では全盛期の活躍から、富士山麓と静岡・戸田を行き来する多拠点生活、そして2026年現在の活動までを、確認できた情報をもとにじっくりご紹介します。

01まことのプロフィール

名前
まこと
本名
堀内誠(ほりうち まこと)
生年月日
1968年12月31日(57歳)
出身地
大阪府
血液型
A型
担当
シャ乱Q ドラムス・作詞
デビュー
1992年7月(シャ乱Qとしてメジャーデビュー)
所属
アップフロントクリエイト

大晦日生まれで、2026年の年末には58歳を迎えるまことさん。公式プロフィールの趣味欄には今も「アウトドア(キャンプ)」と書かれていて、そこに現在の暮らしのヒントが隠れています。

02全盛期の活躍――ミリオンバンドのドラマー

大阪で結成、プラグ組み立てのバイトから始まった下積み

シャ乱Qが結成されたのは1988年12月。近畿大学の学生を中心にした5人組として大阪で産声を上げました。まことさんはドラムを担当し、つんく♂さん、はたけさん、たいせいさんらと一緒にライブハウスで腕を磨いていきます。下積み時代には、つんく♂さんと一緒にプラグを組み立てるアルバイトをしていたというエピソードも伝えられていて、のちの大ブレイクを思うとなんだか微笑ましいですよね。そして1992年7月、ついにメジャーデビューを果たします。

「シングルベッド」から始まったミリオン連発

ブレイクのきっかけになったのは、1994年の「シングルベッド」でした。じわじわと売れ続けるロングセラーとなり、ミリオンセールスを記録。翌1995年には「ズルい女」が大ヒットし、同じ年の「My Babe 君が眠るまで」、アルバム『勝負師(ギャンブラー)』もミリオンに到達します。1996年には「いいわけ」やベスト盤『シングルベスト10★おまけつき★』もミリオンを記録し、「涙の影」はオリコン週間1位を獲得しました。わずか数年の間に、これだけのヒットを重ねたバンドはそう多くありません。紅白歌合戦には1995年の「ズルい女」で初出場し、1996年の「いいわけ」、1997年の「パワーソング」と3年連続で出場しています。

作詞家として、バラエティの顔として

まことさんはドラマーであると同時に、バンドの中で作詞も手がけていました。公式プロフィールにも、シャ乱Q在籍中から作詞家としてバンド内外のアーティストに作品を提供してきたことが記されています。さらに、まことさんの大きな武器になったのが、その親しみやすいキャラクターです。『笑っていいとも!』『LOVE LOVEあいしてる』『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』など、数多くのバラエティ番組に出演。つんく♂さんのカリスマ性とは対照的な、ゆるくて人懐っこい雰囲気で、お茶の間の人気者になりました。1997年には主演映画『シャ乱Qの演歌の花道』も公開され、バンドとしての勢いはまさに頂点にあったと言えます。

03休止からタレントへ――まことの歩み

「休憩」という名の活動休止

2000年12月、シャ乱Qは「休憩」と称して活動の無期限休止を発表します。解散ではなく「休憩」というあたりに、このバンドらしいユーモアと、いつか戻る場所を残しておきたいという気持ちが感じられますよね。その後のまことさんは、タレント活動を中心にしながら、音楽や作詞の仕事も並行して続けていきました。2002年にはつんく♂さんと「THE つんくビ♂ト」を結成してドラムを担当。また、つんく♂さんがプロデュースしたハロー!プロジェクトのコンサートでMCを務めるなど、裏方とステージの両面でグループを支える存在になっていきます。

再始動と、ボーカルが声を失うという出来事

2006年にシャ乱Qは活動再開を発表し、2013年には結成25周年を機に本格的な再始動を宣言。「シングルベッド」のセルフカバーもリリースされました。ところが2014年、つんく♂さんが病気を公表し、2015年には声帯の摘出を公表します。バンドにとって、ボーカルの声が失われるというのは言葉にできないほど大きな出来事でした。まことさんは2017年に出演したテレビ番組で、この知らせを受けたときのことを振り返り、正直に涙したと語っています。「何万人に1人が何でうちのボーカルなんだろう」という言葉には、長年苦楽をともにしてきた仲間ならではの思いがにじんでいました。

結婚、そしてラジオやネット番組へ

私生活では1998年、元フジテレビアナウンサーの富永美樹さんと結婚。その後も夫婦そろってメディアに登場する機会が多く、仲の良さは広く知られています。2010年代以降はテレビ出演に加え、2017年からはtvk『ミュートマ2』に出演し、2018年からはTBSラジオ系列で『まことの酸いも甘いも』、2019年4月から2020年3月までは『まこと・こぶしファクトリーのラジオパンチ!』を担当しました。若いアイドルと一緒に番組を回す姿は、ハロプロのMCで培った経験が生きていたように感じます。

  • 1988年12月大阪でシャ乱Qを結成。ドラムスを担当。
  • 1992年7月シャ乱Qとしてメジャーデビュー。
  • 1994年「シングルベッド」がロングセラーとなりミリオンを記録。
  • 1995年「ズルい女」が大ヒット。紅白歌合戦に初出場(以後3年連続)。
  • 1997年主演映画『シャ乱Qの演歌の花道』が公開。
  • 1998年フリーアナウンサーの富永美樹さんと結婚。
  • 2000年12月シャ乱Qが「休憩」と称して活動無期限休止を発表。
  • 2002年つんく♂さんと「THE つんくビ♂ト」を結成。
  • 2006年シャ乱Qが活動再開を発表。
  • 2015年10月テレビ朝日系『イチから住』の企画で静岡県沼津市戸田に夫婦で移住生活を開始。
  • 2019年4月TBSラジオで『まこと・こぶしファクトリーのラジオパンチ!』がスタート(2020年3月まで)。
  • 2019年8月公式YouTubeチャンネル「まこっチャンネル」を開設。
  • 2025年3月「カーボンニュートラルを考える 2025 by SATOYAMA & SATOUMI movement」に出演。

04富士山麓と戸田――多拠点生活という選択

自ら設計した富士山麓のセカンドハウス

まことさんを語るうえで欠かせないのが、アウトドアと田舎暮らしです。公式プロフィールによると、キャンプ好きが高じて雑誌などにも取り上げられるほどになり、ついには富士山麓に自ら設計したセカンドハウスを建てたのだそう。妻の富永美樹さんも、環境省の広報誌のインタビューで、キャンプなどアウトドアの趣味を始めたきっかけは夫だったと語っています。夫婦で同じ方向を向いて暮らしを組み立ててきたことが伝わってきますね。

番組企画がきっかけになった静岡・戸田

もうひとつの拠点が、静岡県沼津市の戸田(へだ)地区です。2015年10月から12月にかけて、テレビ朝日系のドキュメントバラエティ『イチから住〜前略、移住しました〜』の企画で、夫婦は戸田での移住生活に挑戦しました。番組の企画は3か月で終わりましたが、ふたりはこの土地をすっかり気に入り、その後も住まいを持って通い続けることに。移住から3年を迎えた2018年の放送では、まことさんが「戸田の町に恩返ししたい!」と語り、地元の仲間の協力を得ながら計画を練る様子が紹介されました。戸田では木工細工に取り組んでいることも伝えられていて、夫婦は同地区の観光大使にも任命されています。

「シャ乱Qのまこと」を脱いで素の自分に

印象的なのは、まことさんが戸田について、東京では「シャ乱Qのまこと」として自分を取り繕う必要を感じるけれど、戸田では気持ちが軽くなり素の自分に戻れる、と話していたことです。富永さんも当時、戸田でのまことさんを見て「私の知っている夫ではなくなってきた」と驚いたと語っています。2017年のテレビ番組では、まことさん自身が「東京にしか家がなかったら今頃崩壊してたと思いますよ」と笑いまじりに振り返りつつ、夫婦について「僕たちは2人合わせて1になるようにできています」とも話していました。富永さんは別のインタビューで、東京、山梨の富士山麓、静岡の戸田という3拠点で暮らしていると語っており、今で言う「多拠点生活」を10年近く前から実践してきた先駆けとも言えそうです。

自転車にも夢中

もうひとつの顔が、自転車愛好家としての一面です。公式プロフィールには、年に数回自転車レースに出場するほどの熱烈な自転車マニアと書かれています。2017年に夫婦で出演した番組では、カナダのロッキー山脈をレンタルサイクルで巡ったのがきっかけだったと明かし、最初に6万円の自転車を「一生もんだと思って買いました」と言いながら、3か月後にはもっと良い自転車を買ってしまったと笑わせていました。夫婦おそろいのサイクリングジャージは、まことさん自身がデザインしたもので、チーム名はふたりの頭文字から取った「エムダッシュ」だそうです。

052026年現在の活動

シャ乱Qは「解散せず」の状態が続く

まず気になるバンドの状況から。2026年現在、シャ乱Qから解散の発表はなく、グループとしての新たな活動予定も公式には告知されていません。シャ乱Q公式サイトのニュース欄も、近年は目立った更新がない状態です。一方で、メンバーそれぞれは個別に活動を続けていて、たとえばギターのはたけさんは2025年にHATAKE BANDとしてアルバムをリリースし、東京・大阪などでレコ発ライブを行いました。まことさんも、バンドの看板を背負いつつ、自分のペースで活動の場を選んでいるようです。

SATOYAMA & SATOUMI movementのステージに登場

確認できた直近の大きな出演が、2025年3月29日・30日に幕張メッセで開催された「カーボンニュートラルを考える 2025 by SATOYAMA & SATOUMI movement」です。アップフロントグループが取り組む環境啓発のイベントで、まことさんの所属事務所の公式サイトでも出演が告知され、当日はイベントの生配信も行われました。初日のオープニングセレモニーには、モーニング娘。‘25やアンジュルム、Juice=Juiceといったハロー!プロジェクトの面々や、堀内孝雄さんらアップフロントグループのタレントとともに登場。若いアイドルがずらりと並ぶステージで、まことさんは開口一番こう言って会場を笑わせたそうです。

平均年齢を上げるためにやってきました 出典:OTOTOY 2025年3月29日

いかにもまことさんらしい一言ですよね。公式プロフィールでも、まことさんはSATOYAMA & SATOUMI movementに積極的に参加していると紹介されていて、富士山麓や戸田での暮らしと、自然や地域を大切にするこの活動は、とても相性が良いように見えます。なお、2026年3月に開催された同イベントについては、まことさんの出演を確認できる情報は見つかりませんでした。

ハロプロとの縁、そしてYouTube

まことさんは、ハロー!プロジェクトのコンサートや研修生の発表会でMCを務めてきたことでも知られています。公式プロフィールにも「ハロー!プロジェクト」コンサートのMCを務めることが記されており、つんく♂さんが築いたグループとの縁は今も続いていると言えそうです。また、2019年8月に開設した公式YouTubeチャンネル「まこっチャンネル」も、所属事務所の公式サイトからリンクされています。テレビとは違って、自分の好きなことを自分のペースで発信できる場所を持っているのは、今のまことさんの暮らし方にも合っているのではないでしょうか。

表舞台は控えめに、暮らしは充実

2026年10月時点で、所属事務所の公式サイトには「現在、予定されているコンサート・イベント・ステージはございません」と案内されています。かつてのように毎週テレビで見かける存在ではなくなりましたが、それは「仕事がなくなった」というより、富士山麓と戸田、そして東京を行き来しながら、仕事と暮らしのバランスを自分で選んだ結果のようにも見えます。キャンプ、自転車、木工、地域とのつながり。どれも全盛期のバラエティ番組では見えなかった、まことさんの素顔です。ネット上には病気や離婚といった噂も見られますが、本人や事務所からそうした発表は確認できず、根拠のない話と考えてよさそうです。

06まとめ

シャ乱Qのドラマーとして90年代の音楽シーンを駆け抜け、バラエティでも愛されたまことさん。テレビでの露出は減りましたが、その間に選んできたのは、富士山麓のセカンドハウスと静岡・戸田を拠点にした、自然と人に囲まれた暮らしでした。ステージに立てば一言で会場を和ませる人柄は、今もまったく変わっていません。

シャ乱Q まこと 2026年現在まとめ

  • 1968年12月31日生まれ、大阪府出身の57歳。シャ乱Qのドラマー兼作詞担当
  • 「シングルベッド」「ズルい女」などミリオンヒットを連発し、紅白歌合戦に3年連続出場
  • バンドは2000年に「休憩」、2006年に再開。2026年現在も解散はしていない
  • 富士山麓に自ら設計したセカンドハウスを持ち、静岡・戸田とあわせた多拠点生活を実践
  • 夫婦で戸田の観光大使を務め、木工細工や自転車、キャンプを楽しむアウトドア派
  • 2025年3月の「カーボンニュートラルを考える 2025」に出演し、会場を沸かせた
  • 公式YouTubeチャンネル「まこっチャンネル」を持ち、所属はアップフロントクリエイト

「最近見ないな」と感じていた方も、まことさんが自分らしい場所で元気に暮らしていると知ると、少しほっとしませんか。いつかまた、シャ乱Qの4人が何らかの形で同じステージに並ぶ日が来るのか。その日を楽しみにしつつ、まずは富士山麓や戸田でのんびりペダルを漕ぐまことさんの姿を想像しながら、久しぶりに「シングルベッド」を聴き返してみてはいかがでしょうか。