AKB48のチームBキャプテンとして、そして柏木由紀さん・高城亜樹さんと組んだユニット「フレンチ・キス」のメンバーとして、2000年代後半から2010年代のアイドルシーンを駆け抜けた倉持明日香さん。愛称は「もっちぃ」。父が元プロ野球選手という珍しい経歴の持ち主で、卒業のときには「スポーツキャスターになりたい」と宣言していました。あれから10年以上、あの夢はどうなったんだろう?と気になっている方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、彼女は宣言どおりの道を歩み、しかも野球だけでなくプロレスの世界にまで活動を広げています。そして2026年6月には、プロレスのリング上で結婚を発表して大きな話題に。2026年現在の倉持明日香さんを、全盛期から丁寧に振り返ってまとめました。

01倉持明日香のプロフィール

名前
倉持 明日香(くらもち あすか)
愛称
もっちぃ
生年月日
1989年9月11日(36歳)
出身地
神奈川県横浜市
身長
158cm
血液型
A型
主な活動
タレント・司会者・野球キャスター・リングアナウンサー
所属
ゼスト(2025年10月〜)
家族
父は元プロ野球投手・野球解説者の倉持明
主な経歴
AKB48チームBキャプテン、フレンチ・キス

2026年で36歳。AKB48の4期生といえば、もうグループの歴史の中でもかなり初期の世代です。時間の流れを感じますね。

02全盛期の活躍――AKB48とフレンチ・キス

4期生オーディション合格、そして「10年桜」での初選抜

倉持明日香さんがAKB48に加入したのは2007年5月27日。「AKB48 第一回研究生(4期生)オーディション」に合格し、研究生としてキャリアをスタートさせました。まだAKB48が秋葉原の劇場を拠点にした「会いに行けるアイドル」として知られ始めた頃の話です。

2008年3月4日にチームKの正規メンバーへ昇格。そして最初の大きな転機が訪れたのが2009年3月4日でした。この日発売されたAKB48の11thシングル「10年桜」で、シングル表題曲のメンバーに初めて選ばれたのです。研究生から2年足らずでの選抜入りは、決して簡単なことではありませんでした。

同じ2009年に実施された第1回の選抜総選挙では21位にランクイン。以降も2010年23位、2011年21位、2012年22位と、選抜圏のすぐ外側〜内側を行き来する位置をキープし続けます。爆発的なセンター人気ではないけれど、確実に支持されるメンバー。そういうポジションでした。

フレンチ・キス――「親に紹介したい3人組」

倉持さんの名前を広く知らしめたのが、2010年9月8日にシングル「ずっと 前から」でデビューしたユニット「フレンチ・キス」です。メンバーは柏木由紀さん、高城亜樹さん、そして倉持明日香さんの3人。

キャッチコピーは「親に紹介したい3人組」。派手さや過激さで勝負するのではなく、清楚で親しみやすい雰囲気を前面に出したユニットで、AKB48の派生ユニットの中でも独特の存在感を放っていました。当時のAKB48は次々と派生ユニットが生まれていた時期でしたが、フレンチ・キスは特に楽曲の完成度とメンバー3人の空気感で根強いファンを獲得しました。

3人でわちゃわちゃしている姿を覚えている、という方も多いはずです。

チームBキャプテンという役割

倉持さんのキャリアで見逃せないのが、2014年からのチームBキャプテン就任です。2010年7月にチームA、2012年11月にチームKと異動を重ね、2014年2月24日にチームBへ移籍。そしてキャプテンという重責を担うことになりました。

センターに立ってグループを引っ張るタイプではなく、チームをまとめ、後輩を支える側に回る。この時期の倉持さんは、まさに「縁の下の力持ち」としてAKB48を支えていました。総選挙の順位で言えば2013年は36位、2014年の第6回では52位とフューチャーガールズに位置していましたが、グループ内での役割はむしろ大きくなっていた時期です。

アイドルグループにおけるキャプテンという仕事は、外から見えるより遥かに大変なもの。20代半ばでこの役割を全うした経験は、後の司会業・キャスター業に確実につながっていきます。

03AKB48卒業とキャスターへの転身

2015年7月18日、倉持明日香さんはAKB48からの卒業を発表します。8年間の在籍を経ての決断でした。

このときの卒業理由が、いかにも倉持さんらしいものでした。「8年間に悔いはない」としたうえで、東京オリンピックをリポートするという夢を実現したい――つまり、スポーツキャスターになるという明確な目標を掲げての卒業だったのです。

アイドルの卒業といえば「やりたいことを見つけるため」といった漠然とした理由も少なくない中で、これほど具体的な進路を示しての卒業は珍しいものでした。そしてその背景には、父の存在があります。

  • 2007年5月AKB48 第一回研究生(4期生)オーディションに合格。研究生として活動開始。
  • 2008年3月チームKの正規メンバーに昇格。
  • 2009年3月11thシングル「10年桜」でシングル表題曲に初選抜。同年の第1回選抜総選挙で21位。
  • 2010年7月チームAへ異動。
  • 2010年9月柏木由紀・高城亜樹とユニット「フレンチ・キス」としてデビュー。
  • 2012年11月チームKへ異動。
  • 2014年2月チームBへ異動し、同年4月からチームBキャプテンを務める。
  • 2015年7月卒業を発表。「東京五輪をリポートしたい」とスポーツキャスターを志望。
  • 2015年8月8月2日にさいたまスーパーアリーナで卒業セレモニー、17日のAKB48劇場での卒業公演をもって卒業。
  • 2016年「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」に就任。以降複数シーズンにわたり継続。
  • 2024年3月柏木由紀の卒業コンサートに高城亜樹とともに登場し、フレンチ・キスが8年半ぶりに復活。
  • 2025年9月30日15年間所属したワタナベエンターテインメントとの専属契約が満了。
  • 2025年10月6日ゼストへの所属を発表。あわせて公式サイトとファンクラブを開設。
  • 2026年6月27日「交野天の川プロレス」のリング上で結婚をサプライズ発表。

04野球とプロレス、二つのフィールド

父・倉持明という原点

倉持明日香さんの父は、元プロ野球投手で現在は野球解説者の倉持明さん。ロッテとヤクルトでプレーした経歴を持つ、正真正銘のプロ野球経験者です。

倉持さんが高校時代に歯科衛生士を目指していたものの、父のようにテレビに出る人になりたいという思いからAKB48のオーディションを受けた――という経緯が伝えられています。つまり彼女にとって「野球」と「テレビ」は、もともと切り離せない一つの憧れだったわけです。

卒業後に野球キャスターの道を選んだのは、遠回りをして原点に戻ってきたということなのかもしれません。

「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」として

2016年、倉持さんは「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」に就任します。これが卒業後のキャリアを決定づける仕事になりました。以降、複数シーズンにわたって同アンバサダーを務め、球場でのイベントMCやCM出演、野球関連番組のリポーターなど、活動を本格化させていきます。

見どころのひとつが、父・倉持明さんとの親子始球式です。父が捕手、娘が投手という親子バッテリーでマウンドとホームベースに立つという、なかなか見られない光景。2019年には福岡ソフトバンク対広島の試合でノーバウンドの見事な始球式を披露し、「さすがプロ野球選手の娘」と話題になりました。

球団で言えば、倉持さんは千葉ロッテマリーンズの熱心なファンとして知られています。単に仕事で野球に関わっているのではなく、本気で野球を好きな人が語っている――その説得力が、彼女のキャスターとしての武器になっています。

プロレスへの深い愛情

そしてもうひとつ、倉持さんを語るうえで欠かせないのがプロレスです。

Amazonプライム・ビデオのプロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」では、くりぃむしちゅー有田哲平さんとともにアシスタントMCを務めました。プロレスをよく知らない視聴者代表として、しかし本人も相当なプロレス好きとして番組を回すポジション。この番組で倉持さんのプロレス愛を知ったという方も多いのではないでしょうか。

さらに近年は、実際のプロレス興行でリングアナウンサーを務めるまでになっています。大阪府交野市で開催される地域密着型の興行「交野天の川プロレス」では、2024年に初めてリングアナを担当。以降も継続して起用されています。

野球とプロレス。どちらも「見る側の熱量が高い」ジャンルです。その熱量に自分の熱量で応えられる人だからこそ、両方の世界で信頼されているのでしょう。

猫好きとしての一面

スポーツ一辺倒かと思いきや、倉持さんはかなりの猫好きでもあります。BS-TBSの「ねこ自慢」にレポーターとして出演するなど、猫関連の仕事も手がけており、自身の愛猫との暮らしをSNSで公開しています。硬派なスポーツの現場と、猫を愛でる柔らかい一面。このギャップも彼女の魅力です。

052026年現在の活動

15年所属した事務所を離れ、新天地ゼストへ

2026年現在の倉持明日香さんを語るうえで、まず押さえておきたいのが2025年秋の大きな環境変化です。

2025年9月28日、倉持さんは自身のX(旧Twitter)で、15年間所属したワタナベエンターテインメントとの専属契約を9月30日の契約満了をもって終了することを報告しました。この投稿で倉持さんは、「心から信頼できる事務所スタッフの皆様に出会い力強く支えていただき」と事務所への感謝を述べ、その15年間を「人生において宝物のような経験と時間」と表現しています。

そして今後については、「この15年間で学んだことを胸に、これまで取り組んできた仕事は今後も変わらず続けながら新たな挑戦にも取り組んでまいります」と宣言。円満な独立であることがうかがえる、前向きな内容でした。

その一週間後、2025年10月6日に新たな所属先が発表されます。移籍先は株式会社ゼスト。SKE48やAKB48の小栗有以さん、元乃木坂46の若月佑美さんらが所属する事務所です。同日、公式サイトとファンクラブも新たに開設されました。

感謝の気持ちを胸に自分らしく歩んでまいります 出典:ORICON NEWS 2025年10月6日

36歳という節目で、15年慣れ親しんだ環境を離れて新しい場所へ移る。決して簡単な決断ではなかったはずですが、「新たな挑戦」という言葉どおりの動きになりました。

2026年6月、リング上での結婚サプライズ発表

そして2026年、倉持さんに人生最大級のニュースが訪れます。

2026年6月27日、大阪・交野市で開催された「交野天の川プロレス」。この日、倉持さんはスペシャルリングアナウンサーとして登場していました。予定された4試合がすべて終わり、レスラーたちと集合写真を撮り終えたそのとき、彼女は自らマイクを握ります。

「実は発表があります」と切り出した倉持さん。そして、「この交野プロレスのリングで最初に発表しようと思っていました。私、結婚しました!」と宣言したのです。会場のレスラーと観客からはどよめきと大きな拍手が起こりました。

テレビの記者会見でもなく、SNSの投稿でもなく、大好きなプロレスのリングの上で最初に報告する。プロレスファンとしての倉持さんらしさが凝縮されたシーンでした。所属事務所によれば、お相手は「一般の方」で、プロレスも芸能も関係のない方とのこと。結婚後も仕事は継続すると発表されています。

婚姻届の証人は「神様」小橋建太

この結婚発表でもうひとつ大きな話題になったのが、婚姻届の証人です。

リング上での発表後、倉持さんは自身のXとInstagramを更新。「この度、ご縁があり結婚いたしました!」と報告するとともに、婚姻届の証人を元プロレスラーの小橋建太さんにお願いしたことを明かしました。小橋さんといえば、全日本プロレスやプロレスリング・ノアで一時代を築いた名レスラー。倉持さんが「神様」と公言するほど敬愛し、親交もある人物です。

投稿では、証人を「快く引き受けてくださり 背中をおしてくださいました。その時にいただいたお言葉は私の宝物です」と感謝を綴っています。小橋さんとの2ショット写真も公開され、SNSでは「びっくり」「すてき」といった驚きと祝福の声が広がりました。

婚姻届という人生でいちばん大切な書類に、自分の「神様」の名前を書いてもらう。プロレスファンとしてこれ以上の幸せはないでしょうね。

今後はより一層、応援してくださる皆さまへの感謝を胸に、一つひとつのお仕事を大切にしていきます 出典:スポーツ報知 2026年6月27日

結婚後も変わらぬスタンスで

倉持さんは結婚報告の中で、「新しいことに挑戦しながら 一所懸命に歩んでいきます」ともコメントしています。事務所移籍のときに掲げた「新たな挑戦」という言葉と、きれいに重なる姿勢です。

野球キャスター、リングアナウンサー、司会業、そして猫番組のレポーター。倉持明日香さんの仕事は、いずれも「自分が本当に好きなもの」を土台にしています。だからこそ結婚という大きな環境変化があっても、活動のスタンス自体は変わらないのでしょう。事務所も「今後も仕事は継続」と明言しています。

なお、AKB48卒業時に掲げていた東京五輪リポートの夢がどこまで具体的に実現したのかについては、確かな情報が確認できませんでした。ただ、卒業から10年以上にわたってスポーツの現場に立ち続けているという事実そのものが、あの日の宣言への答えになっているように思います。

06まとめ

アイドルとして特別に目立つ存在だったわけではないかもしれません。それでも倉持明日香さんは、チームBキャプテンとしてグループを支え、卒業後は宣言どおりスポーツの世界へ飛び込み、10年以上かけて自分だけの居場所を作り上げました。2026年現在の彼女は、アイドルの「その後」として、かなり理想的なキャリアを歩んでいると言っていいのではないでしょうか。

倉持明日香 2026年現在まとめ

  • 2015年8月にAKB48を卒業、「東京五輪をリポートしたい」とスポーツキャスターを志す
  • 父は元プロ野球投手・倉持明。親子始球式でも話題に
  • 2016年から「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」を務め、野球キャスターとして活動
  • プロレス愛も深く、「交野天の川プロレス」では2024年からリングアナウンサーを担当
  • 2025年9月に15年所属したワタナベエンターテインメントを離れ、10月6日からゼストへ移籍
  • 移籍と同時に公式サイトとファンクラブを開設
  • 2026年6月27日、プロレスのリング上で一般男性との結婚をサプライズ発表。婚姻届の証人は小橋建太
  • 結婚後も仕事は継続。「新しいことに挑戦しながら」と前向きな姿勢

自分の好きなものを仕事にして、その現場でプロポーズならぬ結婚報告までしてしまう。倉持明日香さんの2026年は、公私ともに新しいスタートの年になりました。リング上で「私、結婚しました!」と叫んだあの瞬間の笑顔を、これからもいろいろな現場で見せてほしいですね。