人気刑事ドラマ「相棒」で、杉下右京の元妻にして小料理店「花の里」の初代女将・宮部たまきを演じた女優・高樹沙耶さん。1983年の映画デビューから80〜90年代にかけてはCMやドラマで引っ張りだこの存在で、知的で凛とした佇まいを覚えている方も多いはずです。ところが2012年に芸能界を引退し、その後は大麻取締法違反での逮捕という大きな出来事もありました。「あの高樹沙耶さん、今どうしてるんだろう?」と気になっている方のために、全盛期から現在までを丁寧に振り返り、2026年時点での「今」をまとめました。

01高樹沙耶のプロフィール

本名
益戸 育江(ますど いくえ)※2025年に「比嘉」へ改姓と報じられる
生年月日
1963年8月21日(62歳)
出身地
静岡県浜松市
デビュー
1983年・映画「沙耶のいる透視図」
主な活動
女優・作詞家、現在は石垣島で民宿運営・社会活動
代表作
「相棒」(初代女将・宮部たまき役)
旧芸名・別名
高樹沙耶/益戸育江
現在の拠点
沖縄県・石垣島

2026年で62歳。「相棒」の女将さん姿が記憶に残る方にとっては、年齢を聞いて時の流れを感じる方も多いかもしれませんね。

02全盛期の活躍――演技派女優として

鮮烈な映画デビューと80年代の活躍

高樹沙耶さんがスクリーンに登場したのは1983年。映画「沙耶のいる透視図」のヒロインとしてデビューを果たしました。芸名の「沙耶」がこの作品の役名に由来していることからも、デビュー作が彼女のキャリアの原点であったことがうかがえます。デビュー当時から、知的で透明感のある雰囲気が注目を集め、80年代を代表する若手女優のひとりとして数多くの映画やドラマに出演していきました。

CMやドラマで引っ張りだこの存在に

80年代から90年代にかけて、高樹さんはテレビドラマやCMで幅広く活躍します。落ち着いた大人の女性役から芯の強いキャラクターまで、知性を感じさせる役柄で安定した存在感を発揮しました。1991年には日本テレビの刑事ドラマ「刑事貴族」で、のちに「相棒」で再び共演することになる水谷豊さんと顔を合わせています。この共演が、後年の代表作へとつながっていったと考えると、縁の不思議さを感じますね。

「相棒」初代女将・宮部たまき役

高樹さんの名前を全国区にしたのは、やはりテレビ朝日系の人気刑事ドラマ「相棒」でしょう。2002年10月放送開始のシーズン1から、2011年放送のシーズン10の第1話まで、主人公・杉下右京(水谷豊さん)の元妻で、特命係の面々が集う小料理店「花の里」の初代女将・宮部たまきを演じました。捜査に疲れた右京たちがふらりと立ち寄り、温かい料理とさりげない会話で人心地つく――そんな「花の里」の空気をつくっていたのが、高樹さん演じる女将でした。事件の謎解きが続く緊張感のある作品のなかで、「花の里」のシーンはどこかほっとさせてくれる存在で、高樹さんの落ち着いた佇まいが番組全体に独特の余韻を与えていました。約10年にわたって作品を支えた看板キャラクターであり、「相棒といえばあの女将さん」と記憶している方も多いはずです。シリーズが国民的人気ドラマへと成長していく時期を、第一線で支えた立役者のひとりだったと言えるでしょう。

03転機と逮捕――そして引退後の歩み

順調に見えたキャリアでしたが、高樹さんは2011年のシーズン10第1話を最後に「相棒」を降板し、2012年には芸能界を引退します。引退後は本名の益戸育江名義で活動し、自然と寄り添う暮らしや環境問題、そして医療大麻の解禁を求める発言などで知られるようになっていきました。

そして大きな転機となったのが、2016年の出来事です。2016年5月、第24回参議院議員通常選挙に新党改革から東京都選挙区で出馬を表明し、医療大麻の解禁などを公約に掲げて選挙戦に臨みました。しかし当選には至らず、その後同年10月、沖縄県内で大麻を所持していたとして、大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されます。翌2017年4月、那覇地方裁判所で懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を受けました。

かつて「相棒」の看板女将を演じた女優の逮捕は大きく報じられ、「相棒」側にとっても無縁ではいられない出来事となりました。ここでは、引退から現在に至るまでの流れを年表で整理しておきます。

  • 1983年映画「沙耶のいる透視図」でデビュー。芸名「高樹沙耶」として活動を本格化。
  • 2002年10月「相棒」シーズン1で初代女将・宮部たまき役としてレギュラー出演を開始。
  • 2011年10月「相棒」シーズン10第1話への出演を最後に降板。
  • 2012年芸能界を引退。以降は本名・益戸育江名義での活動が中心に。
  • 2016年5月第24回参議院議員通常選挙に新党改革から東京都選挙区で出馬を表明(落選)。
  • 2016年10月沖縄県内で大麻所持の疑いにより、大麻取締法違反の現行犯で逮捕。
  • 2017年4月那覇地方裁判所で懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を受ける。
  • 2020年11月石垣島で民宿を切り盛りする男性との再婚を報告(女性自身などが報道)。
  • 2025年5月SNSで姓が「益戸」から「比嘉」へ変わったことを報告したと伝えられる。

事件そのものは事実として受け止めつつ、ここからは引退後に高樹さんがどんな暮らしを選び、どのような活動を続けてきたのかを見ていきましょう。

04石垣島での暮らしと活動家としての横顔

都会を離れ、沖縄・石垣島へ

引退後の高樹さんが選んだのは、沖縄・石垣島での暮らしでした。自然に囲まれた環境のなかで、民宿を営みながら生活を送っていると各メディアで報じられています。海に囲まれた南の島で、素潜りや農業など自然と密接に関わる暮らしぶりも紹介されており、女優として華やかな世界にいた頃とは違う、地に足のついた日々を送っているようです。テレビや雑誌の取材に追われる毎日から、自分の手で食べものを育て、海と向き合う生活へ――。芸能界の中心から離れた場所で、自分の信じる生き方を選んだ高樹さんの姿には、ある種の潔さのようなものを感じる方もいるかもしれません。

石垣島での再婚

2020年11月には、石垣島で民宿を一緒に切り盛りする男性と結婚していたことを明かしました。女性自身などの報道によれば、お相手からは「最後まで、婆さんになっても面倒見るよ」というプロポーズがあったといい、高樹さん自身も「このまま二人で仲良く老いていきたい」という趣旨の言葉を語っていたと伝えられています。波乱の多かった半生を経て、穏やかなパートナーシップにたどり着いたエピソードとして紹介されました。

社会活動家としての発信

高樹さんは引退後、医療大麻の解禁を求める活動をはじめ、環境問題や社会的なテーマについての発信を続けてきました。逮捕という出来事を経てもなお、自身の信じるテーマに向き合い続けている姿勢は、賛否を含めてたびたび注目を集めています。近年は映画への出演という形でも社会的なメッセージの発信に関わっており、女優としての経験を別の形で生かしているようです。

052026年現在の活動

映画「レターパック裁判2〜勇者のペン〜」に特別出演

2026年の高樹さんの活動として最も大きな話題となったのが、映画への出演です。新型コロナ禍における社会の反応や報道のあり方をテーマにした映画「レターパック裁判2〜勇者のペン〜」に、高樹さんは高野梨花役で特別出演しています。同作は髙梨由美さんが監督・脚本・プロデューサーを務め、2026年2月26日に全国で上映される運びとなりました。報道によれば、特別出演には高樹さんのほか、元クリスタルキングの田中昌之さんらも名を連ねています。

映画『レターパック裁判2〜勇者のペン〜』、特別出演者を迎え全国完成披露試写会開催! 出典:まとめまとめ ニュース(プレスリリース) 2026年

作品自体は社会的なテーマを扱う内容であり、高樹さんが引退後に関心を寄せてきた発信のスタンスとも重なる部分があります。引退から長い時間を経ても、こうして俳優としてスクリーンに戻ってくる場面があるのは、長年のファンにとって嬉しいニュースではないでしょうか。かつて「相棒」で見せた落ち着いた演技を、再びスクリーンで目にできる機会という意味でも注目されました。

試写会・舞台あいさつへの登壇

映画の公開に合わせ、高樹さんは関連イベントにも姿を見せています。2026年3月には「レターパック裁判2」の試写会やパーティーに参加したことを自身のSNSで報告したと伝えられています。また、2025年には作品の上映会やトークショーが各地で企画されるなど、引退後も舞台あいさつのような形でファンや観客と直接顔を合わせる機会が続いているようです。

SNSで伝わる近況

2026年に入ってからも、高樹さんはSNSを通じて近況を発信しています。複数のメディアが報じたところによると、2026年5月には三重・伊勢神宮で行われている「御木曳(おきひき)行事」に参加したことをインスタグラムで報告。白装束に黒の法被を着た姿が紹介され、ファンからは「お元気そうで良かった」「法被姿が決まっていますね」といった反応が寄せられたとされます。一方で「相棒」時代を知る人からは「別人のよう」「しばらく見ないうちに雰囲気が変わった」といった驚きの声も上がっており、62歳となった現在の姿が話題を呼びました。なお、2025年にはSNSで姓が「益戸」から「比嘉」へ変わったことを報告したとも伝えられています。

06まとめ

「相棒」の初代女将として全国にその顔を知られた高樹沙耶さん。芸能界引退、選挙への出馬、そして大麻取締法違反での逮捕と、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。しかし2026年現在は、石垣島での暮らしを軸にしながら、映画への特別出演やSNSでの発信など、自分らしいペースで活動を続けています。

高樹沙耶 2026年現在まとめ

  • 本名は益戸育江さん。2025年に姓が「比嘉」へ変わったと報じられている。
  • 1983年に映画「沙耶のいる透視図」でデビューし、「相棒」初代女将・宮部たまき役で広く知られた。
  • 2012年に芸能界を引退、2016年に大麻取締法違反で逮捕され、2017年に有罪判決(執行猶予付き)を受けた。
  • 引退後は沖縄・石垣島で民宿を営みながら暮らし、2020年に再婚を報告。
  • 医療大麻の解禁や社会的テーマについての発信を続けている。
  • 2026年公開の映画「レターパック裁判2〜勇者のペン〜」に高野梨花役で特別出演。
  • 2026年もSNSで近況を発信しており、伊勢神宮の行事参加などが話題に。

華やかな女優時代から大きく舵を切り、自然のなかでの暮らしと自身の信じるテーマに向き合い続けている高樹沙耶さん。賛否のある歩みではありますが、62歳を迎えた今もスクリーンやSNSを通じて元気な姿を見せてくれているのは確かです。これからもマイペースに、自分らしい「今」を重ねていってほしいですね。