「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」――1999年、まだ17歳の現役女子高生だった小柳ゆきさんが、その圧倒的な歌唱力でお茶の間を一気に席巻したのを覚えている方は多いのではないでしょうか。10代とは思えない太く伸びやかな歌声、力強いシャウト、そしてあの哀愁たっぷりのメロディー。カラオケでこぞって挑戦しては「全然うまく歌えない…」と打ちのめされた、という方もいるはずです。一時期はテレビの歌番組で見ない日がないほどの人気でしたが、ふと「最近あまり見かけないけど、小柳ゆきさんって今どうしてるんだろう?」と気になった方もいるでしょう。実は今、デビュー25周年を迎えた彼女は、ライブシンガーとして円熟期を迎えています。2026年現在の小柳ゆきさんの「今」を、全盛期から丁寧に振り返っていきましょう。
01小柳ゆきのプロフィール
- 本名
- 小柳 由紀(こやなぎ ゆき)
- 生年月日
- 1982年1月26日(44歳)
- 出身地
- 埼玉県大宮市(現・さいたま市)
- 血液型
- B型
- 主な活動
- 歌手・シンガーソングライター
- デビュー
- 1999年(メジャーデビュー)
- 代表曲
- 「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」「愛情」「be alive」
- 特技
- 剣道(二段)
2026年で44歳。デビュー当時は17歳の現役女子高生だったと聞くと、あれからもう四半世紀以上が経ったのかと、しみじみ時の流れを感じますね。
02全盛期の活躍――17歳の歌姫の衝撃
デビュー曲がいきなり70万枚超えの大ヒット
小柳ゆきさんがその名を世に轟かせたのは、1999年にリリースされたデビューシングル「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」でした。当時まだ17歳。現役の女子高生シンガーという肩書きでありながら、楽曲から放たれる歌声はとても10代のものとは思えない、深く太く、そして切ない大人の表現力を備えていました。
このデビュー曲は、オリコンチャートに45週連続でランクインするロングヒットを記録し、最終的に70万枚を超えるセールスを達成します。新人のデビューシングルとしては破格の数字で、まさに鮮烈なデビューでした。リアルタイムで聴いて「この子、いったい何者!?」と衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか。
ミリオンアルバムと日本有線大賞
勢いは止まりません。2000年には「愛情/can’t hold me back」「be alive」といったシングルを立て続けにヒットさせ、2ndオリジナルアルバム「EXPANSION」はミリオンセラーを記録します。デビューからわずか1〜2年で、アルバムをミリオン級に売り上げてしまうのですから、その実力と人気のほどがうかがえます。
同じく2000年には日本有線大賞も受賞。新人ながら、すでに「実力派の歌姫」として音楽シーンに確固たる地位を築いていました。声量、声域、表現力――どれを取っても同世代の歌手のなかで頭ひとつ抜けた存在として、業界内外から高く評価されていったのです。
紅白歌合戦に3年連続出場
人気と実力の証として外せないのが、NHK紅白歌合戦への出場です。小柳ゆきさんはデビュー曲「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」での初出場を皮切りに、2000年から2002年にかけて3年連続で紅白の舞台に立ちました。
大晦日の特別なステージで、伸びやかなロングトーンとパワフルなシャウトを響かせる姿は、まさに「歌で勝負する本物の歌手」そのもの。当時はビジュアルやダンスで魅せるアーティストも多いなか、純粋に歌唱力一本で勝負し、お茶の間を黙らせてしまうあたりが小柳ゆきさんの真骨頂でした。あの歌声を年末に聴くのが楽しみだった、という方もきっといるはずです。
03転機――セールスの変化とテレビからの距離
華々しいデビューと全盛期を経て、小柳ゆきさんのキャリアにも少しずつ変化が訪れます。事件や不祥事があったわけではなく、いわば時代の移り変わりと、本人の音楽との向き合い方の変化が重なった結果でした。
- 1999年デビュー曲「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」が70万枚超の大ヒット。同年の紅白歌合戦に初出場。
- 2000年「愛情」「be alive」などをヒットさせ、アルバム「EXPANSION」がミリオンセラーに。日本有線大賞を受賞。
- 2000〜2002年3年連続で紅白歌合戦に出場。実力派歌手として地位を確立。
- 2003年以降音楽シーンの移り変わりとともにセールスは落ち着き、徐々にテレビの歌番組での露出が減っていく。
- 2000年代後半〜ライブ活動を軸足に据え、コンスタントに作品リリースとコンサートを継続。
一時期はテレビで見かける機会がぐっと減ったため、当時のファンからすれば「あれだけ歌が上手かったのに、最近どうしてるんだろう?」という印象が強く残っているかもしれません。けれど、小柳ゆきさんの場合は「消えた」のではなく、活動の主戦場をテレビからライブへと移していった、と表現するのが正確でしょう。
派手なメディア露出よりも、自分の歌を直接届けられるステージへ。多くのアーティストが通る道ではありますが、歌一本で勝負してきた彼女らしい選択だったとも言えます。テレビで見かけないからといって歌をやめていたわけではなく、むしろ全国のホールやライブハウスでは、変わらずあの歌声を響かせ続けていたのです。
04圧倒的歌唱力の源泉と表現者としての歩み
「歌が上手い人」の代名詞としての存在感
小柳ゆきさんを語るうえで、やはり外せないのが歌唱力です。デビュー当初から「歌が上手い歌手」として知られ、その評価は20年以上経った今もまったく揺らいでいません。広い声域、安定した声量、そして洋楽のディーヴァを思わせるソウルフルな歌い回し――いわゆる「歌姫」という言葉が、これほど似合う歌手も珍しいでしょう。
カラオケの定番曲として「あなたのキスを数えましょう」に挑戦したものの、その難易度の高さに驚いた経験を持つ方も多いはず。あれを軽々と、しかも10代で歌いこなしていたのですから、いかに彼女の歌唱力が突出していたかがよく分かります。
洋楽カバーやセルフカバーへの挑戦
小柳ゆきさんは、自身のオリジナル曲だけでなく、カバー作品にも積極的に取り組んできました。表現力に長けた歌い手だからこそ、さまざまな楽曲を自分の色に染め上げることができるのが強みです。
そして近年では、自身の代表曲を新たなアレンジで歌い直す「セルフカバー」にも力を注いでいます。年月を重ねて深みを増した歌声で、かつての名曲を改めて表現する――これは、長年第一線でキャリアを積んできた実力派だからこそできる挑戦と言えるでしょう。当時を知るファンにとっては、青春の名曲が新たな衣装をまとって蘇る喜びを味わえる、嬉しい取り組みです。
ライブシンガーとしての円熟
テレビ露出が中心だった全盛期から、ライブを軸とした活動へと移行したことで、小柳ゆきさんは「生で聴いてこそ真価がわかる歌手」としての評価を確立していきました。録音された音源だけでなく、その場の空気を震わせる生歌の迫力こそが、彼女の最大の魅力です。
デビューから25年以上が経った今もなお、その歌声に陰りはなく、むしろ年齢を重ねたことで表現の幅と説得力が増しています。長く歌い続けてきた人ならではの、深みのあるステージ。これこそが、小柳ゆきさんが現在まで愛され続けている理由なのだと思います。
052026年現在の活動
デビュー25周年記念セルフカバーアルバム「Orchestra」
2026年現在の小柳ゆきさんを語るうえで、まず欠かせないのがデビュー25周年を記念したセルフカバーアルバム「Orchestra」です。2025年8月8日にリリースされたこの作品は、長年ファンに親しまれてきた名曲の数々を、オーケストラ編成で壮大に再構築した意欲作となっています。
6名の編曲家が手がけ、クラシカルなアレンジで彩られた本作は、小柳ゆきさんにとってオーケストラアレンジを堪能できる初のアルバム。先行配信としてデビュー曲「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」も新たなアレンジでリリースされ、長年のファンを喜ばせました。25年というキャリアの積み重ねがあるからこそ実現した、記念碑的な一枚です。
小柳ゆき、25周年記念セルフカバーアルバム「Orchestra」リリース オーケストラ編成でのライブツアーも開催へ 出典:Musicman 2025年
歌一本で勝負してきた彼女の名曲たちが、フルオーケストラの厚みを得てさらにドラマチックに生まれ変わる――想像しただけで胸が高鳴りますね。
25周年記念ツアー「Orchestra」を全国で開催
アルバムリリースに合わせて、小柳ゆきさんは「25th Anniversary Live Tour『Orchestra』」と銘打った全国ツアーを2025年秋から開催しています。タイトルどおり、オーケストラ編成での豪華なライブステージとなっており、2026年に入ってもツアーは続いています。
2026年2月28日(土)には名古屋・日本特殊陶業市民会館(旧・名古屋市民会館)での公演が行われるなど、年をまたいで全国のファンのもとへ歌声を届けてきました。生のオーケストラサウンドをバックに、円熟した歌声を響かせる――まさにライブシンガーとしての小柳ゆきさんの真骨頂が発揮される舞台です。チケットを手にして会場に足を運んだ方も多かったのではないでしょうか。
「Super Lady Festival 2026」など大型イベントにも出演
ソロのツアーだけでなく、小柳ゆきさんは大型フェスティバルへの出演も精力的にこなしています。2026年5月10日(日)には、東京・NHKホールで開催された「Super Lady Festival 2026 -Season5-」への出演が発表されました。
このフェスには、相川七瀬さんやhitomiさんといった、同じく90年代から2000年代を彩った実力派女性アーティストが顔を揃えました。同時代を駆け抜けた歌姫たちが一堂に会するステージは、当時を知るファンにとってはたまらない一夜だったことでしょう。世代を共有するアーティストたちと並んでもまったく見劣りしない歌唱力を持つあたり、やはり小柳ゆきさんは別格です。
SNSやオフィシャルサイトで近況を発信
活動の発信は、X(旧Twitter)の@yuki_koyanagiやInstagram、そしてオフィシャルWEBサイトを通じてこまめに行われています。ライブ情報やリリース情報はもちろん、ツアーの様子なども発信されており、ファンが「今」の小柳ゆきさんを追いかけられる環境が整っています。
テレビの歌番組での露出は全盛期ほどではないものの、ライブを軸に据え、SNSで直接ファンとつながりながら活動を続ける姿は、まさに現代のアーティストのスタイル。25周年という大きな節目を、しっかりと自分の足で歩んでいる印象を受けますね。
06まとめ
「あなたのキスを数えましょう」で17歳にして時代の歌姫となり、その後はテレビの第一線からライブへと活動の軸を移しながら、変わらぬ歌唱力で歌い続けてきた小柳ゆきさん。こうして振り返ると、彼女のキャリアは派手な浮き沈みのドラマではなく、「歌一本で長く生き残る」という、地に足のついた表現者の歩みそのものだったことが分かります。
小柳ゆき 2026年現在まとめ
- 1999年、17歳の現役女子高生シンガーとして「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」で大ブレイク
- デビュー曲は45週連続ランクイン・70万枚超のロングヒットを記録
- 2000年にアルバム「EXPANSION」がミリオンセラー、日本有線大賞も受賞
- 2000〜2002年に紅白歌合戦へ3年連続出場した実力派歌手
- 2025年8月にデビュー25周年記念セルフカバーアルバム「Orchestra」をリリース
- 2026年も25周年記念ツアー「Orchestra」を全国で開催し、ライブ中心に活躍
- 「Super Lady Festival 2026」など大型フェスにも出演、SNSで近況を発信中
デビューから四半世紀を超えてもなお、その歌声に衰えを見せないどころか、年齢を重ねた分だけ深みと説得力を増している小柳ゆきさん。25周年という節目を、オーケストラアレンジという新たな挑戦で華やかに彩る姿には、生粋の歌い手としての矜持を感じます。テレビでの露出が減ったからこそ、ライブやセルフカバーで「本物の歌」を届け続けてきた彼女。これからも、あの圧倒的な歌声で私たちを魅了し続けてくれるはずです。機会があればぜひ、生のステージであの歌声を体感してみてくださいね。