朝ドラ『ごちそうさん』の優しい旦那さん役で茶の間の人気者になり、爽やかなイケメン俳優として数々の話題作に出演していた東出昌大さん。ところが2020年の不倫報道と離婚を境に、メディアで見かける機会がぐっと減りました。「あの人、今どうしているんだろう?」と気になっていた方も多いのではないでしょうか。実は東出さん、いったん芸能界の中心から退いたあと、山にこもって狩猟と自給自足の生活を始めるという、誰も予想しなかった道を歩んでいます。そして近年は映像作品にも続々と復帰中。2026年現在の東出昌大さんの「今」を、全盛期の活躍からていねいに振り返っていきます。

01東出昌大のプロフィール

本名
東出 昌大(ひがしで まさひろ)
生年月日
1988年2月1日(38歳)
出身地
埼玉県
主な活動
俳優・モデル
デビュー
2012年『桐島、部活やめるってよ』
受賞歴
第36回日本アカデミー賞 新人俳優賞
代表作
「桐島、部活やめるってよ」「ごちそうさん」「聖の青春」「WILL」

2026年で38歳。デビュー当時の爽やかな青年というイメージから、今ではすっかり野性味を帯びた風貌に変わったのも、東出さんの歩んできた道のりを物語っていますね。

02全盛期の活躍――デビューから人気俳優へ

『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈デビュー

東出昌大さんはもともと10代の頃にメンズノンノの専属モデルとしてキャリアをスタートしています。長身でスタイル抜群、彫りの深い端正な顔立ちは、当時から大きな注目を集めていました。

俳優としての転機になったのが、2012年公開の映画『桐島、部活やめるってよ』。神木隆之介さんや橋本愛さんらが出演した青春群像劇で、東出さんは野球部に所属する高校生・菊池宏樹役を好演します。この演技が高く評価され、第36回日本アカデミー賞の新人俳優賞をはじめ、複数の新人賞を受賞。鮮烈な俳優デビューを飾りました。

朝ドラ『ごちそうさん』で国民的知名度に

東出さんの名前を一気に全国区にしたのが、2013年から放送されたNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』です。ヒロイン・め以子(杏さん)の夫である西門悠太郎を演じ、おっとりとした優しい旦那さん役で茶の間の人気を獲得しました。

毎朝の連続ドラマというのは知名度への影響が絶大で、それまで映画ファンに知られていた東出さんが、一気にお茶の間の「みんなが知っている俳優」へと飛躍した瞬間でした。そしてこの作品での共演が、のちに私生活にも大きく関わってくることになります。

話題作に続々出演、引っ張りだこの存在に

朝ドラでのブレイク以降、東出さんは映画・ドラマの話題作に次々と出演していきます。人気漫画を実写化した『寄生獣』2部作(2014〜2015年)では謎の転校生・島田秀雄役を演じ、将棋棋士・村山聖の生涯を描いた『聖の青春』(2016年)では、聖の最大のライバルである棋士・羽生善治を熱演。役柄の幅広さでも評価を高めました。

ほかにも『寄生獣』シリーズ、『関ヶ原』『散り椿』など、時代劇から現代劇まで幅広いジャンルで存在感を発揮。長身を生かした立ち姿の美しさは時代劇でも映え、20代後半の東出さんはまさに引っ張りだこの人気俳優でした。

モデル出身ならではのビジュアルと演技力の両立

東出さんの魅力は、なんといってもそのビジュアルと、そこに頼りきらない演技への真摯な姿勢の両立にあります。モデル出身のルックスでありながら、決して「顔だけ」の俳優にはとどまらず、役作りに深くのめり込むタイプ。共演者や監督からの信頼も厚く、将来を嘱望される実力派として、日本映画界を背負っていく存在のひとりと見られていました。

03転機――不倫報道と離婚、そして山へ

順風満帆に見えた東出さんのキャリアですが、2020年に大きな転機が訪れます。ここからの数年間は、東出さんにとって人生を根底から見つめ直す時期になりました。

  • 2015年『ごちそうさん』で共演した女優・杏さんと結婚。お似合いの夫婦として祝福される。
  • 2020年1月週刊誌により不倫を報じられる。各メディアが大きく報道し、社会的な批判を受ける。
  • 2020年8月杏さんとの離婚を発表。
  • 2022年2月所属していた事務所から独立し、フリーランスとして活動を始める。
  • 2021年頃〜山あいに移り住み、狩猟と自給自足に近い生活を本格的に始める。
  • 2024年2月16日狩猟生活に1年間密着したドキュメンタリー映画『WILL』が公開される。
  • 2025年〜『Demon City 鬼ゴロシ』『次元を超える』など、映像作品への出演が続く。

2020年1月、東出さんの不倫が週刊誌で報じられ、各メディアが大きく取り上げました。当時、爽やかなイメージで売っていた俳優だっただけに、世間に与えたショックは大きく、強い批判にさらされることになります。そして同年8月、妻である杏さんとの離婚が成立。その後、2022年2月にはそれまで所属していた事務所から独立し、フリーランスとして活動していくことになります。

報道の内容や当事者それぞれの心情については、本人たちにしか分からない部分が多く、ここで深追いすることはしません。確かなのは、この一件で東出さんが芸能界の中心から大きく後退し、それまで積み上げてきたものの多くを失ったということです。そして、そこから東出さんは誰も予想しなかった「山の暮らし」へと向かっていきます。

04狩猟と自給自足の生活

居場所を失い、猟銃を持って山へ

不倫報道後、仕事も住む場所も大きく変わった東出さんが選んだのは、山にこもって獲物を撃ち、自分で捌いて食べるという狩猟生活でした。もともと東出さんは2017年に狩猟免許と猟銃の所持資格を取得していたと伝えられており、決して思いつきで始めたわけではありません。それでも、人気俳優が山小屋で自給自足に近い暮らしを送るという選択は、世間を驚かせました。

獣を撃ち、血を流し、命を頂いて自分が生きながらえる。そんな生活の中で「生きるとは何か」を問い続ける東出さんの姿は、スキャンダルで報じられていた人物像とはまったく別の、ひとりの人間としての素顔をのぞかせるものでした。

ドキュメンタリー映画『WILL』で素をさらけ出す

この狩猟生活に約1年間密着したのが、2024年2月16日に公開されたドキュメンタリー映画『WILL』です。映像作家のエリザベス宮地さんが監督を務め、音楽はMOROHAが担当。東出さんが山で猟をし、獲物を捌き、食らい、そして自問自答する日々が、飾り気なく映し出されています。

東出さん自身、この作品について「僕はただの被写体でした」とコメントしており、演技ではない、ありのままの自分が記録された作品だと語っています。スキャンダルの渦中で居場所を失った人間が、山の暮らしの中で少しずつ生気を取り戻していく——そんな姿に、賛否を超えて心を動かされたという観客も少なくありませんでした。

この数年がフラッシュバックする感覚があった。 出典:ORICON NEWS 2024年2月(映画『WILL』に寄せた東出昌大さんのコメント)

「失敗した人間」だからこそ伝わるもの

派手な復帰会見でイメージを取り繕うのではなく、あえて泥臭い山の暮らしを世間にさらけ出す。この選択には、東出さんなりの覚悟がにじんでいます。狩猟という行為を通じて、命の重さや自分の弱さと正面から向き合う姿は、かつての爽やかな好青年のイメージとはまったく違う、新しい東出昌大像を世の中に提示しました。

きれいごとを並べるのではなく、迷いや矛盾を抱えたままの自分を見せる。その不器用さこそが、結果的に多くの人の心に届いたのかもしれません。

052026年現在の活動

Netflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』で本格復帰

2025年に入り、東出さんは映像作品への出演を本格化させています。その代表格が、2025年2月27日からNetflixで世界配信が始まった映画『Demon City 鬼ゴロシ』。生田斗真さん主演のバイオレンスアクション作品で、東出さんは悪党側のメンバー・伏勘太を演じました。

かつての爽やかな二枚目とはガラリと印象を変えた悪役での出演は、山の暮らしを経た今の東出さんだからこそ説得力のある配役。世界配信のNetflix作品で存在感を放ったことで、「俳優・東出昌大、健在」を改めて印象づけました。

SF映画『次元を超える』など出演作が続く

2025年10月17日には、SF映画『次元を超える』が公開され、東出さんはヤス役で出演。また、ウクライナを題材にしたドキュメンタリー映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』(2025年公開)ではナレーションを担当するなど、活動の幅を広げています。

さらに、2026年公開予定とされる『タイタニック・オーシャン』への出演も伝えられており、復帰後も途切れることなくオファーが続いている状況です。一時は「もう表舞台には戻らないのでは」とも言われた東出さんですが、現役の俳優としてしっかりと映像の世界に立ち続けています。

山の暮らしは今も継続中

俳優活動を再開した一方で、東出さんは山での暮らしそのものを手放したわけではないようです。撮影の合間に自然の中で過ごし、狩猟や自給自足に近い生活を続ける——そんなスタイルが、今の東出さんの土台になっているとみられます。都会の華やかさとは距離を置きながら、自分のペースで仕事と暮らしを両立させる生き方は、いかにも今の東出さんらしいですね。

近況や活動については、本人の公式インスタグラム(@masahirohigashide)でも発信されています。飾らない自然体の投稿からは、山の暮らしと俳優業のあいだを行き来する、今の東出さんの空気感が伝わってきます。

賛否を抱えながら、自分の道を歩む

東出さんの復帰については、今も世間の受け止めは一様ではありません。過去の出来事をどう捉えるかは人それぞれですし、それは当然のことでしょう。ただ、派手な弁明をするでもなく、淡々と山で暮らし、淡々と俳優の仕事をこなす——そんな等身大の姿勢に、静かな共感を寄せる人が増えているのも事実です。失ったものは小さくありませんが、東出さんは今、自分の足で立ち直りの道を歩んでいます。

06まとめ

朝ドラの優しい旦那さん役で愛され、将来を嘱望された人気俳優から、不倫報道と離婚を経て山の狩猟生活へ。東出昌大さんの歩みは、芸能界でも類を見ない、波乱に満ちたものでした。それでも2026年現在、東出さんは独自のスタイルを貫きながら、現役の俳優として確かに活動を続けています。

東出昌大 2026年現在まとめ

  • 2012年『桐島、部活やめるってよ』でデビュー、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞
  • 朝ドラ『ごちそうさん』で国民的知名度を獲得した人気俳優だった
  • 2015年に杏さんと結婚するも、2020年の不倫報道を経て同年8月に離婚
  • その後は山中で狩猟・自給自足に近い生活を続けている
  • 2024年公開のドキュメンタリー映画『WILL』で素の姿を見せた
  • 2025年は『Demon City 鬼ゴロシ』『次元を超える』などに出演し映像作品に復帰
  • 2026年公開予定作も控え、現役俳優として活動を継続中

爽やかな好青年から、山で命と向き合う一人の人間へ。東出昌大さんの「今」は、かつてのイメージとはまったく違う場所にあります。けれど、迷いも矛盾も抱えたまま、それでも自分のやり方で前へ進もうとするその姿には、どこか目が離せないものがありますね。これからの東出さんがどんな表現を見せてくれるのか、静かに見守っていきたいと思います。