毎年2月になるとどこかで必ず流れてくる「バレンタイン・キッス」。あの甘くてちょっと切ないメロディと一緒に、おニャン子クラブのセンターで笑っていた国生さゆりさんを思い出す方も多いのではないでしょうか。アイドルから女優へ、そしてズバズバ物を言うバラエティの常連へ。テレビでよく見かけたあの人は、今いったい何をしているんだろう——。実は国生さん、2020年から始めた「小説執筆」という意外すぎる挑戦で、2025年に思わぬ形で再び注目を集めているんです。この記事では、全盛期の活躍から2026年現在の活動まで、国生さゆりさんの「今」をたっぷりまとめました。
01国生さゆりのプロフィール
- 本名
- 國生さゆり(くにお さゆり)
- 生年月日
- 1966年12月22日(59歳)
- 出身地
- 鹿児島県鹿屋市
- 主な活動
- 女優・タレント・歌手・小説家
- デビュー
- 1985年 おニャン子クラブ(会員番号8番)
- 所属
- ソニー・ミュージックアーティスツ
- 代表曲
- 「バレンタイン・キッス」
- 近年の活動
- 小説『国守の愛』シリーズの執筆・コミカライズ
2026年で59歳。あのアイドル時代から数えると、なんともう40年以上が経っているわけです。デビュー曲がいまだに「冬の定番ソング」として愛され続けているのは、本当にすごいことですよね。
02全盛期の活躍――おニャン子から女優へ
美少女コンテスト優勝からおニャン子クラブのスターティングメンバーへ
国生さゆりさんが芸能界に飛び込んだのは1985年。高校在学中にフジテレビ「オールナイトフジ」の美少女コンテストに応募して優勝したのがきっかけでした。そしてその年の4月にスタートした伝説の番組「夕やけニャンニャン」で、おニャン子クラブのスターティングメンバー(会員番号8番)として登場します。
総勢50人を超える大所帯になっていくおニャン子クラブの中でも、国生さんは早くから人気を集めた一人。当時はまさに社会現象で、放課後に「夕ニャン」を観るのが日課だったという方も多いはずです。
「バレンタイン・キッス」が国民的ヒットに
そして1986年2月1日、「国生さゆり with おニャン子クラブ」名義でリリースされたソロデビュー曲が、あの「バレンタイン・キッス」です。バレンタインにときめく女の子の気持ちをそのまま歌にしたようなキュートな一曲は大ヒット。
この曲のすごいところは、リリースから40年が経った今も「2月の定番ソング」として毎年あちこちで流れ続けていること。後の世代のアイドルやアーティストにも数多くカバーされていて、国生さん自身を知らない若い世代でもメロディは口ずさめる、という人が少なくありません。これだけ長く愛される持ち歌があるアイドル出身者は、そう多くないでしょう。
卒業後は女優として開花
1987年3月におニャン子クラブを卒業すると、国生さんは本格的に女優・俳優としての道を歩み始めます。同じ1987年には映画『いとしのエリー』で初主演、連続ドラマ『キスより簡単』でも主演を務め、1988年にはエランドール賞新人賞を受賞。アイドルから演技派への移行を、わりとスムーズに成し遂げた一人でした。
その後もNHKの朝の連続テレビ小説『ぴあの』『まんてん』『天花』をはじめ、数々のドラマ・映画・舞台に出演。脇を固める実力派として、長く現場で求められる存在になっていきました。
バラエティでも「歯に衣着せぬキャラ」で人気
女優業と並行して、国生さんはバラエティ番組でも独特の存在感を発揮します。物おじせず思ったことをハッキリ言う「歯に衣着せぬキャラ」でコメンテーターとしても重宝され、情報番組やトーク番組の常連に。アイドル・女優・コメンテーターと、見せる顔がどんどん増えていったのがこの時期の国生さんでした。
03その後の歩み
華やかなキャリアの一方で、国生さんの歩みは決して平坦な一本道ではありませんでした。本人も後年「挑戦と挫折を繰り返してきた」と振り返っているように、思うようにいかない時期も経験しています。ここで、デビューから現在までの主な歩みを年表で振り返ってみましょう。
- 1985年4月「夕やけニャンニャン」スタートとともに、おニャン子クラブのスターティングメンバー(会員番号8番)として登場。
- 1986年2月ソロデビュー曲「バレンタイン・キッス」をリリース。バレンタインの定番曲として大ヒット。
- 1987年3月おニャン子クラブを卒業。女優・俳優として本格的に活動を始める。
- 1987年〜1988年映画『いとしのエリー』で初主演、ドラマ『キスより簡単』に主演。1988年にエランドール賞新人賞を受賞。
- 1990年代〜2000年代NHK朝ドラ『ぴあの』『まんてん』『天花』など、ドラマ・映画・舞台に幅広く出演。バラエティのコメンテーターとしても活躍。
- 2020年春新型コロナウイルスの流行で活動が制限される中、自分と向き合う時間として小説を書き始める。
- 2021年7月小説投稿サイト「小説家になろう」に本名名義で『国守の愛』シリーズを投稿開始。
- 2025年1月自作小説『国守の愛〜群青の人・イエーガー〜』が縦読み漫画としてコミカライズ、配信開始。
- 2025年デビュー40周年を迎え、各メディアで記念インタビューが相次ぐ。
過去にはバラエティ番組での発言が原因で一時的に出演が減った時期もあり、国生さん自身も後にそのことを率直に語っています。順風満帆だったわけではないからこそ、その後の「小説家への転身」という再起の物語が、よりドラマチックに見えてくるのかもしれません。
04小説家への転身という新たな扉
きっかけはコロナ禍の「自分と向き合う時間」
国生さんが小説を書き始めたのは、2020年春。新型コロナウイルスの流行で、誰もが急に一人の時間を持つことになった、あの時期です。集英社オンラインのインタビューで、本人はこんなふうに語っています。
先が読めない毎日で、みなさん1人になったじゃないですか。そんなとき、私は性格上、自分と向き合うんですよ。国生さゆりというタレントに恩返しというか、「国生さゆりにはこういう一面もあったんだ」ってなにか残しておきたいと思った。 出典:集英社オンライン 2025年2月
アイドル、女優、コメンテーター——人前で「見せる」仕事をずっと続けてきた人が、誰にも見せない「書く」という行為にたどり着いた。このギャップがなんとも興味深いですよね。
「泣きながら書いた」素人からのスタート
とはいえ、最初から順調だったわけではありません。国生さんは脚本家でも作家でもない、いわば文章の素人。インタビューでは「文章で伝えることがもどかしく、泣きながら書いたこともある」と明かしています。
当初は自分の思いを書きためた「コンテのようなもの」で、本来はプロのライターや脚本家に託すつもりだったそう。ところが「書きためたものがいつの間にかすごい量になってしまい、自分でやることにしました」というのですから、おもしろいものです。気づけば本格的な小説になっていた、というわけですね。
「小説家になろう」で200話超えの大作に
国生さんが選んだ舞台は、誰でも作品を投稿できる小説投稿サイト「小説家になろう」。2021年7月から本名の「國生さゆり」名義などで連載を始めた代表作『国守の愛』シリーズは、恋愛要素を盛り込んだミリタリーアクション。第1章から第3章+エピローグまで、合計200話を超える長編へと膨らんでいきました。
アイドル出身のタレントが、いわゆる「なろう作家」として黙々と長編を書き続ける——。正直、これは予想できなかった展開です。本人も「自分からは一番遠いことばかりやってきた40年だった」と振り返っており、その言葉どおりの新たな挑戦と言えるでしょう。
052026年現在の活動
自作小説のコミカライズが2025年に実現
国生さんの「今」を語るうえで外せないのが、2025年1月のニュースです。「小説家になろう」で書きためてきた『国守の愛』シリーズのうち、第2章にあたる『国守の愛〜群青の人・イエーガー〜』が、ついに縦読みのフルカラー漫画(ウェブトゥーン)としてコミカライズされたのです。
2025年1月8日からDMMブックス、LINEマンガ、ebookjapanで配信が始まり、原作者である国生さん自身も大きな感慨を口にしています。
コロナ禍の頃から構想を温めていたのが、ようやく実現する形になりました。皆が前向きでいられるようなストーリーを、心がけました。 出典:ORICON NEWS 2025年1月
趣味のように一人で書き始めた物語が、プロの手でビジュアル化されて多くの読者に届く。創作を続けてきた人にとって、これ以上ない展開ですよね。
デビュー40周年を迎え、各メディアで再注目
国生さんは2025年に、芸能界デビュー40周年という大きな節目を迎えました。これに合わせて集英社オンライン、双葉社「THE CHANGE」など各メディアで記念インタビューが相次ぎ、「バレンタイン・キッス」の秘話から小説執筆の裏側まで、これまであまり語られてこなかった素顔が次々と明かされました。
アイドル時代の華やかな話だけでなく、挫折や葛藤も含めて率直に語る姿に、「こんな人だったんだ」と印象を新たにした方も多いのではないでしょうか。40年という時間の重みを感じさせる、味わい深いインタビューが並びました。
童話が絵本になって2026年に発売予定
そして2026年、国生さんの創作活動はさらに新しい形へと広がります。「小説家になろう」で発表していた童話『ぬいぐるみ』が、絵本『ボクは最強のぬいぐるみ』として書籍化されることになったのです。
本人の公式Instagramによれば、発売は2026年7月28日の予定とのこと。ミリタリーアクションの長編から子ども向けの絵本まで、書く世界の幅広さには驚かされます。小説家・国生さゆりとしての歩みが、着実に次のステージへ進んでいるのがわかりますね。
国生さんは公式Instagram(@sayurikokusho)でも「なろう作家」としての活動を積極的に発信していて、創作にかける思いがひしひしと伝わってきます。アイドル・女優として知っていた人にとっては、新鮮に映るアカウントかもしれません。
06まとめ
「バレンタイン・キッス」のあの笑顔から40年。国生さゆりさんは、アイドル・女優・コメンテーターという顔に加えて、いま「小説家」という思いがけない肩書きを手に入れました。挑戦と挫折を繰り返しながらも、表現することをやめなかった人の「今」は、なんとも前向きで眩しいものがあります。
国生さゆり 2026年現在まとめ
- 1985年におニャン子クラブ(会員番号8番)でデビュー、「バレンタイン・キッス」が国民的ヒット
- 卒業後は映画・ドラマ・舞台で活躍し、エランドール賞新人賞も受賞
- 2020年のコロナ禍をきっかけに小説を書き始め、「小説家になろう」で200話超の長編を執筆
- 2025年1月、自作『国守の愛〜群青の人・イエーガー〜』が縦読み漫画としてコミカライズ・配信開始
- 2025年にデビュー40周年を迎え、各メディアで記念インタビューが相次ぐ
- 童話『ぬいぐるみ』が絵本『ボクは最強のぬいぐるみ』として2026年7月発売予定
- 公式Instagram(@sayurikokusho)で「なろう作家」としての活動を発信中
人前に立つ仕事を40年続けてきた人が、たった一人で文字と向き合う世界に飛び込み、そこで新しい花を咲かせている。国生さゆりさんの「今」は、何歳になっても挑戦は始められるということを、静かに教えてくれている気がします。これからの作家・国生さゆりの活躍も、楽しみに見守っていきたいですね。