甘いマスクと長い手足で、1970年代後半の少女たちの心をわしづかみにした元ジャニーズのアイドル、川崎麻世さん。ブロマイドの売上で何年も連続トップを走り、お茶の間でその名を知らない人はいないほどの人気者でした。やがて舞台俳優へと転身し、結婚相手のカイヤさんとの「おしどり夫婦」ぶりでもバラエティを賑わせましたが、長い離婚騒動を経てここ数年はテレビでの露出がぐっと減った印象もありますよね。「あの王子様キャラの麻世さんは今どうしてる?」——そんな疑問にお答えすべく、全盛期から2026年現在の活動まで徹底的にまとめました。

01川崎麻世のプロフィール

本名
川﨑 麻世(かわさき まよ)
生年月日
1963年3月1日(63歳)
出身地
京都市北区生まれ、大阪府枚方市育ち
身長
182cm
主な活動
俳優・タレント・歌手
所属事務所
プラチナムプロダクション
デビュー
1977年(CBS・ソニーより「ラブ・ショック」でレコードデビュー)
代表作
ミュージカル「キャッツ」「レ・ミゼラブル」、大河ドラマ「北条時宗」ほか

182cmの長身は、アイドル時代から「足が長い王子様」として大評判でした。今もその姿勢のよさは健在です。

02全盛期の活躍――アイドルから舞台俳優へ

ジャニー喜多川にスカウトされた美少年アイドル

川崎麻世さんが芸能界に足を踏み入れたのは、まだ中学生だった1976年のこと。ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川さんにスカウトされて上京し、翌1977年にドラマ出演と歌手デビューを同時に果たします。当時14歳。整った顔立ちとすらりとした長身で、瞬く間にトップアイドルへと駆け上がりました。

NHKの音楽番組「レッツゴーヤング」のレギュラー「サンデーズ」の一員としても活躍。当時のアイドル人気を測るものさしだったブロマイドの売上では、1970年代後半から80年代初頭にかけて何年も連続でトップクラスを記録するほどの絶大な支持を集めました。たのきんトリオが登場する少し前の時代、ジャニーズの看板を背負っていた一人が麻世さんだったのです。

「舞台俳優として大成させる」という事務所の青写真

麻世さんのキャリアで特筆すべきは、アイドルとして消費されて終わらなかったことです。事務所には早い段階から「麻世を歌って踊れるだけでなく、本格的な舞台俳優として大成させたい」という構想があったといわれています。実際、麻世さん自身も歌・芝居・ダンスの三拍子をじっくり磨いていきました。

その努力が花開いたのが、ミュージカルの世界です。劇団四季の「キャッツ」をはじめ、数々の大作の舞台に立ち、アイドル上がりとは思えない実力派俳優として評価を確立していきます。後年には「レ・ミゼラブル」で冷徹な警部ジャベール役を演じるなど、難役にも果敢に挑戦。アイドルの肩書きを脱ぎ捨て、ステージで生きる役者へと変貌を遂げました。

海を渡って磨いた表現力

麻世さんは渡米してミュージカルやダンスを学んだ経験も持っています。海外のエンターテインメントを肌で吸収したことは、その後の舞台人生において大きな財産となりました。日本のミュージカル黎明期から第一線で活躍してきた、いわば舞台俳優の先駆け的存在の一人なのです。

歌って踊れるアイドルが、本物の舞台俳優として認められる——今でこそ珍しくないキャリアパスですが、それを早くから体現してみせたのが川崎麻世さんでした。テレビではバラエティやドラマにも幅広く出演し、マルチに活躍するタレントとしての地位も確立していきます。

03転機――長期化した離婚騒動とその後

舞台俳優として充実したキャリアを歩む一方で、麻世さんの名前が世間を賑わせたのは、私生活の面でもありました。1990年に元モデルのタレント・カイヤさんと結婚。明るくパワフルなカイヤさんとの夫婦コンビは、バラエティ番組の人気者となり、「おしどり夫婦」として長くお茶の間に親しまれました。

ところが、その夫婦関係はやがて深刻な亀裂を見せるようになります。ここからの離婚をめぐる経緯は、本当に長い道のりでした。

  • 1990年タレントのカイヤさんと結婚。2人の子どもをもうけ、おしどり夫婦としてテレビでも人気を集める。
  • 2017年川崎さんがカイヤさんに対し離婚を求めて提訴。長期にわたる法廷闘争が始まる。
  • 2020年一審で離婚を認める判決。その後も決着がつかず、争いはさらに長期化していく。
  • 2023年10月提訴から約6年を経て、ようやく離婚が成立。川崎さんは「ようやくスタートライン」と心境を語った。
  • 2023年11月長年暮らした住まいを離れ、新生活をスタート。心身ともに区切りをつける。
  • 2024年10月料理研究家の花音さんとの再婚をSNSで発表。新たな人生のパートナーを得る。

提訴から成立まで実に約6年。芸能界でもまれに見る長期の離婚劇となりました。報道では、裁判の過程で子どもたちから父親への批判の声が上がるなど、家族の関係にも複雑な影を落としたことが伝えられています。すでに成人しているお子さんたちのことなので、ここで深く立ち入ることは控えますが、長く続いた騒動が当事者それぞれに重いものであったことは想像に難くありません。

離婚という大きな節目を越えたあと、麻世さんは「ようやくスタートライン」という言葉どおり、新しい人生へと歩を進めていくことになります。

04機能性発声障害との向き合い方

20年来、密かに抱えていた「声の病」

舞台俳優にとって命とも言える「声」。実は麻世さんは、その声に関わる病気と長く向き合ってきました。「機能性発声障害」です。

麻世さんがこの病を公にしたのは2021年のこと。報道によれば、20年ほど前のある裁判をきっかけに発症し、長年にわたって悩まされてきたといいます。声帯そのものに目立った異常がないのに思うように声が出せなくなるこの障害は、周囲から理解されにくいのがつらいところ。麻世さん自身、「役者として『欠陥商品』だと思われたくなかった」という思いから、長らく公表をためらっていたと明かしています。歌手であり俳優である人にとって、声の不調を抱えながら舞台に立ち続けるのは、相当な葛藤があったはずです。

同じ病を公表した先輩歌手に背中を押されて

公表のきっかけになったのは、同じ機能性発声障害を公にした歌手・伍代夏子さんの存在でした。「自分も声を出すことに長年悩んできた」と打ち明けたことで、同じ病に苦しむ人たちへ向けた発信にもつながっています。

「人には理解し辛い病でもある」

出典:ABEMA TIMES 2021年

理解されにくい病だからこそ、知名度のある本人が語る意味は大きいですよね。

リハビリを続けながら舞台に立つ

公表後、麻世さんは発声のリハビリ(音声治療)を継続しています。声楽の専門家の指導を受けるなど、地道なトレーニングを積み重ねてきました。話すことと歌うことは同じ発声の仕組みを使うため、声の状態を整えることは舞台人生に直結します。

新生活を始めた頃には「環境が変わって声の調子も上向いてきた」と前向きなコメントも。完全に克服したと言い切れる病ではないかもしれませんが、それでも舞台の本数を減らすことなく第一線に立ち続けている姿勢には、プロの役者としての強い意地を感じます。声の病と付き合いながら、それでもステージで表現することをあきらめない——ここに今の川崎麻世さんの芯の強さが表れているように思います。

052026年現在の活動

舞台俳優として精力的に活動中

「テレビで見かけなくなった」という印象とは裏腹に、2026年現在の川崎麻世さんは、舞台を主戦場としてかなり精力的に活動しています。

2025年4月にはSHOW×MUSICAL「ドリームハイ」に出演。年末年始には、東京・明治座で上演された「Thank you very マッチ de SHOW『ギンギラ学園物語 新春!再びマッチでーす!』」(2025年12月30日〜2026年1月4日)に全公演出演メンバーとして参加しました。これは近藤真彦さんが座長を務める豪華なエンターテインメント公演で、原田伸郎さん、関根勤さん、小堺一機さん、浅香唯さん、西田ひかるさんなど往年のスターたちが日替わりゲストとして集結。元ジャニーズの同窓会的な顔ぶれが並ぶ華やかな舞台でした。

「再び…マッチでーす!」をキャッチコピーに、近藤真彦と豪華日替わりゲストが贈るハートフル学園エンターテインメント。

出典:明治座公式サイト 2025年

かつて同じ事務所で青春時代を過ごした近藤真彦さんと、還暦を超えてなお同じ舞台に立つ。長年この世界で生き抜いてきた人たちだからこそ実現する企画ですよね。

2026年夏は話題の若手主演舞台にも出演

注目は、2026年7月に上演が予定されているCINEMATIC STAGE「GINZA MIGHTY GUY」(シアター1010、7月6日〜12日)です。人気グループIMP.の横原悠毅さんが主演を務めるこの作品で、麻世さんは「GINZAの帝王」と呼ばれる堀田剛造役という重要な役どころで出演します。

往年の映画シリーズ「銀座旋風児」を近未来の都市を舞台に翻案したアクション・ソング&ダンス作品。フレッシュな若手スターと、ベテランの麻世さんが共演するこの座組は、まさに世代を超えたバトンタッチを象徴しています。若い世代の主演作にしっかり名を連ねるあたり、舞台俳優としての存在感が今も健在であることがよく分かります。

SNSで発信する穏やかな日常

私生活では、2024年10月に料理研究家の花音さんと再婚。21歳年下の奥様との新婚生活ぶりを、X(旧Twitter)やInstagram、ブログで明るく発信しています。奥様お手製の彩り豊かなお弁当を稽古場に持参する様子や、お花見に出かけた一コマなど、見ているこちらまで温かい気持ちになる投稿が並びます。

オフィシャルブログのタイトルは「麻世仲の猫たち」。愛猫たちとの暮らしや家族の日常を綴る、動物好き・家庭的な一面ものぞかせています。離婚騒動という大きな嵐を越えた今、穏やかな日々を取り戻しているようで、長年のファンとしてはホッとさせられますね。

本人のX(@kawasakimayokun)では、昔の仲間との思い出やアイドル時代の裏話も気さくに投稿していて、ファンとの距離の近さがうかがえます。

映像作品にも継続出演

舞台だけでなく、映画やドラマへの出演も続いています。2025年には映画作品にも名を連ねるなど、活動の幅は決して狭まっていません。テレビのゴールデン帯のバラエティでこそ顔を見る機会は減りましたが、俳優・川崎麻世として地に足のついた活動を着実に重ねているのが2026年現在の姿です。

06まとめ

王子様アイドルから本格的な舞台俳優へ。そして長い離婚騒動と声の病を乗り越えて、再びの結婚と精力的な舞台活動へ。川崎麻世さんの歩みは、決して平坦ではありませんでしたが、その都度きちんと立て直して前に進んできた人だということがよく分かります。

川崎麻世 2026年現在まとめ

  • 1977年デビューの元ジャニーズの人気アイドル。現在63歳でプラチナムプロダクション所属
  • 「キャッツ」「レ・ミゼラブル」など数々のミュージカルで実力派の舞台俳優として活躍
  • 2023年10月にカイヤさんとの約6年に及んだ離婚が成立
  • 2024年10月、料理研究家の花音さんと再婚し新生活をスタート
  • 機能性発声障害を公表し、リハビリを続けながら舞台に立ち続けている
  • 2025年末〜2026年は明治座「ギンギラ学園物語」、2026年夏は「GINZA MIGHTY GUY」に出演
  • XやInstagram、ブログ「麻世仲の猫たち」で穏やかな日常を発信中

テレビで毎日のように見かけた時代とは活動の場所が変わっても、川崎麻世さんは舞台の上でしっかりと「現役」を続けています。声の病と向き合いながらも表現の場に立ち続けるその姿は、デビューから半世紀近くを経てもなお色褪せません。これからの舞台でのさらなる活躍を、楽しみに見守っていきたいですね。