「サー!」のかけ声と、負けて泣きじゃくる小さな女の子の姿。3歳で卓球を始め、「泣きむし愛ちゃん」として日本中に愛された福原愛さん。気づけばあの愛ちゃんも卓球ニッポンのエースとなり、五輪で何度もメダル争いを演じてきました。その一方で、2021年の離婚騒動以降は日本のメディアで姿を見る機会がぐっと減り、「愛ちゃん、今どうしてるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。実は福原さん、日本では静かでも、中国では今も絶大な人気を保ちながら精力的に活動しています。2026年には大きなライフイベントの報告もありました。全盛期の活躍から振り返りつつ、福原愛さんの「今」を徹底的にまとめました。

01福原愛のプロフィール

本名
福原 愛(ふくはら あい)
愛称
愛ちゃん/小愛(シャオアイ)
生年月日
1988年11月1日(37歳)
出身地
宮城県仙台市
主な活動
元卓球選手・実業家・卓球解説者
現役時代の所属
ANA(全日本空輸)など
五輪成績
団体銀メダル(2012ロンドン)/団体銅メダル(2016リオ)
使用ラケット
シェークハンド(左シェーク・ペン両刀から左シェークへ)

あの「泣きむし愛ちゃん」が、もう30代後半。当時テレビで応援していた世代からすると、時の流れを感じずにはいられませんね。

02全盛期の活躍――泣きむし愛ちゃんから卓球ニッポンのエースへ

3歳の天才少女、「泣きむし愛ちゃん」誕生

福原愛さんが世間に知られるようになったのは、なんと3歳のとき。卓球台に向かって懸命にボールを打ち返す姿がテレビで紹介され、一躍お茶の間の人気者になりました。負けると人目もはばからず大泣きする姿から「泣きむし愛ちゃん」の愛称で親しまれ、卓球に縁のない人でも名前を知っているという、まさに国民的な存在でした。

5歳10カ月のときには史上最年少で全日本選手権バンビの部に優勝。その後もバンビ・カブ・ホープスの各カテゴリーで連覇を重ね、「天才卓球少女」として早くから頭角を現していきます。子どもの頃から全国レベルで戦い続けてきた、本物の実力の持ち主だったんですね。

史上最年少での世界デビューと中国留学

福原さんのすごさは、人気先行ではなく実力がしっかり伴っていたところ。2003年、14歳で世界卓球選手権に初出場すると、いきなり女子シングルスでベスト8に食い込みます。日本の女子卓球が長く低迷していた時代に、まさに希望の星でした。

さらに福原さんは早くから中国に卓球留学し、世界最強の中国選手たちに揉まれながら腕を磨きました。10代のうちに日本人として初めて中国の超級リーグ(スーパーリーグ)に参戦するなど、当時としては異例の挑戦。この経験が、後の流暢な中国語と中国での絶大な人気の土台になっていきます。

五輪4大会連続出場と悲願の団体メダル

オリンピックでは、15歳で迎えた2004年アテネ大会を皮切りに、北京(2008)、ロンドン(2012)、リオ(2016)と4大会連続出場という快挙を達成。日本卓球界の看板選手として、長くチームをけん引し続けました。

なかでも忘れられないのが、2012年ロンドン五輪の女子団体です。福原さん、石川佳純さん、平野早矢香さんのトリオで銀メダルを獲得。これは日本卓球界にとって五輪初のメダルという歴史的快挙でした。続く2016年リオ五輪でも団体で銅メダルを獲得し、2大会連続の表彰台に。個人としても全日本選手権のシングルスを2012年・2013年と連覇するなど、名実ともに日本のエースとして輝きを放っていました。

愛されキャラと中国語のギャップ

競技成績だけでなく、福原さんの魅力はその人柄にもありました。試合では闘志をむき出しにする一方、インタビューでは天真爛漫な笑顔を見せるギャップ。そして東北なまりの混じった流暢な中国語で中国メディアのインタビューに答える姿は、現地でも「かわいすぎる」と大評判になりました。「小愛(シャオアイ)」の愛称で中国国民から本当に愛されている日本人選手というのは、当時もそうそういませんでした。

03キャリアの転機――現役引退と私生活の変化

そんな福原さんにも、人生の大きな転機が訪れます。ここからは競技の話だけでなく、私生活の動きも含めて時系列で整理していきましょう。

  • 2016年9月台湾の卓球選手・江宏傑さんと結婚。「卓球カップル」として日台で大きな話題に。
  • 2018年10月現役引退を発表。「選手として一区切り」と語り、約30年に及ぶ競技人生に幕を下ろす。
  • 2021年1月小学校時代の友人とともに株式会社omusubiを設立し、代表取締役に就任。
  • 2021年7月江宏傑さんとの離婚を発表。「双方合意の上で離婚が成立した」と声明を出す。報道が過熱した時期でもあった。
  • 2022年1月WTTジャパンのゼネラルマネージャー(GM)に就任。卓球界を運営面から支える立場に。
  • 2023年10月中国版インスタグラム「小紅書(シャオホンシュー)」を開設し、中国向けの発信を本格化。
  • 2025年12月再婚と妊娠を公表。年下の一般男性とその年の初夏に入籍していたことを明らかにする。
  • 2026年4月第一子の出産を公式サイトで報告。「母子ともに健康」と伝える。

引退を発表したのは2018年。15歳から4大会連続で五輪に出続けた選手が「一区切り」と口にする姿には、長年応援してきたファンも胸が熱くなったのではないでしょうか。

そして引退後の福原さんを語るうえで避けて通れないのが、2021年の離婚騒動です。台湾の卓球選手・江宏傑さんとの結婚は「卓球カップル」として日台で祝福されていただけに、離婚報道が過熱したときの衝撃は大きなものでした。両者の発表は「双方合意の上での離婚」というもの。報道では夫婦関係をめぐるさまざまな憶測も飛び交いましたが、当事者の声明として確認できる事実は、協議の末に離婚が成立したという点です。私生活の機微にかかわる部分まで踏み込むのは本記事の趣旨ではありませんので、ここでは事実関係の整理にとどめておきます。

この騒動以降、福原さんは日本のメディアやSNSでの発信を大きく控えるようになります。「愛ちゃんを最近見かけないな」と感じていた方が多いのは、このあたりが理由でした。

04日本と中国、二つの拠点を持つ生き方

日本での露出が減った一方で

日本では発信を控えるようになった福原さんですが、活動そのものを止めていたわけではありません。むしろ、軸足の一つを中国に置くことで、新しい活動の場を広げていきました。幼い頃からの卓球留学で培った語学力と現地での人気は、引退後の福原さんにとって大きな財産になったわけです。

中国で続く「小愛」人気

中国における福原さんの人気は、現役引退後もまったく衰えていません。「小愛(シャオアイ)」の愛称は今も健在で、現地のSNSには多くのファンが集まっています。2023年10月には中国版インスタグラムとも言われる「小紅書(シャオホンシュー)」を開設。ファッションやグルメ、料理など、卓球以外の素顔も見せる発信が人気を集めています。2024年9月にはTikTokのアカウントも開設し、卓球の技術解説など幅広いコンテンツを届けています。

日本では静かでも、中国では数百万人規模のフォロワーに向けて発信を続ける。同じ人物がここまで二つの市場で異なる立ち位置にいるというのは、なかなか珍しいケースですよね。

起業家としての顔――株式会社omusubi

福原さんは2021年1月、小学校時代の友人とともに株式会社omusubi(おむすび)を設立し、代表取締役に就任しています。社名の「おむすび」には、人と人との縁を結ぶという思いが込められているとされ、これまでの経験を生かして卓球やスポーツの世界に社会貢献していくための母体となる会社だと説明されています。アスリートが現役引退後にビジネスの世界へと活動を広げていく、その実例の一つと言えるでしょう。

052026年現在の活動

第一子の出産を報告

2026年の福原さんにとって最大の出来事は、なんといっても新しい家族の誕生でした。前年2025年12月に再婚と妊娠を公表していた福原さんは、2026年4月、自身の公式サイトを通じて第一子の出産を報告。「母子ともに健康で、穏やかに過ごしている」と伝えました。

報告にあたっては、これからの活動についても前向きなメッセージを発信しています。

今後も卓球を通して社会に貢献できますよう、より一層精進してまいる所存でございます。 出典:福島民報デジタル 2026年4月19日

出産という大きなライフイベントを経てなお、卓球への思いは変わらない――そんな決意がにじむ言葉ですね。なお、お子さんは一般の方ですので、本記事では詳細には触れません。

公式サイトをリニューアル、発信を再開

出産報告と前後して、福原さんは公式サイト(ai-fukuhara.com)を2026年4月15日付でリニューアルしました。「これからも活動に関する情報を随時発信してまいります」とのメッセージも掲載され、日本に向けても少しずつ近況を届けていく姿勢が見られます。離婚騒動以降、発信を控えてきた福原さんにとって、一つの区切りとなる動きと言えそうです。

日本での本人公式の発信としては、Instagram(@aifukuhara9113)が知られています。福原さん自身が「これが本人アカウントです」と明言しているもので、なりすましアカウントには注意するよう呼びかけていました。

卓球界を支える「運営する側」として

現役を退いた福原さんは今、選手としてではなく、卓球界を支える側として活動を続けています。その象徴が、2022年1月から務めるWTT(ワールドテーブルテニス)ジャパンのゼネラルマネージャー(GM)という立場です。就任時には、選手がプレーに集中できる環境づくりや国内での大会運営に力を尽くしたいとコメントしていました。

また、国際大会では中国語・日本語の両方を操れる強みを生かし、卓球解説者としての活躍も期待されています。プレーする側から見る側・支える側へ――競技を知り尽くした福原さんならではのセカンドキャリアが、着実に形になってきています。

教育・普及の分野でも

福原さんは青森大学の客員准教授を務めるなど、教育や卓球普及の分野でも活動してきました。自身が3歳から積み上げてきた経験を次の世代に伝えていく取り組みは、選手時代とはまた違った社会との関わり方です。「卓球を通して社会に貢献する」という出産報告時の言葉どおり、その軸はぶれずに続いています。

06まとめ

「泣きむし愛ちゃん」として日本中に愛され、卓球ニッポンのエースとして五輪の表彰台に立った福原愛さん。引退後は私生活で大きな出来事もありましたが、2026年現在の福原さんは、新しい家族を迎えながら、卓球界を支える側として、そして日中をまたぐ発信者として、自分らしい道を歩んでいます。

福原愛 2026年現在まとめ

  • 2018年に現役を引退。五輪は4大会連続出場、団体で銀(2012)・銅(2016)のメダルを獲得
  • 2021年に株式会社omusubiを設立し代表取締役に就任、起業家としての顔も持つ
  • 2021年の離婚騒動以降、日本での発信を控えていた
  • 2022年からWTTジャパンのGMとして卓球界を運営面で支える
  • 中国では「小愛」として絶大な人気が続き、小紅書やTikTokで発信
  • 2025年12月に再婚・妊娠を公表、2026年4月に第一子の出産を報告
  • 2026年4月に公式サイトをリニューアルし、日本向けの発信も再開

3歳で卓球台に立ったあの女の子が、選手として頂点を目指し、引退を経て、今は支える側へ。波乱もありましたが、卓球への愛だけはずっと変わらないように見えます。新しい家庭を築きながら歩む福原愛さんのこれからを、これからも応援していきたいですね。